成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

苦手な先輩に笑顔が見えた

皆さんは、雑談って得意ですか?
「誠二くんさ、渋谷横丁行った?」
「えっ?何ですか?それは」
「なんだ、知らねえのか」
ちょっと、強面な先輩が私によく話しかけてきます。しかし、その度に上手く会話を広げられず気まずい雰囲気になってしまいます。この教室には「スピーチを得意にしたい」という思いで来ましたが、スピーチ以前に私は会話が苦手です。その苦手の克服に「話の材料集め」の講義が役に立ちました。材料を探しながら街を歩いていると、色々なことに気づきます。「このカフェ、春メニュー出してきたんだ」「街のBGMって、こんなに頻繫に変わってるんだな」。観察する目が育ってくるのです。

そんなある日、例の先輩と二人で話す機会がありました。私はふと気づいたことがあり、言ってみることにしました。
「先輩、今日髪の分け目逆なんですね」。すると、その先輩は嬉しそうに「おっ、よく気づいたな。なんか、有名な経営者とかがこっちらしくて、ゲン担ぎで真似してみたんだよ」。その後も、ゲン担ぎの話で盛り上がり、今度一緒に滝行に行こう、ということにもなりました。この講座で聞いた「心ここにあらざれば視れども見えず」という話が今、とても心にしみています。大げさに言うと少し、生きやすくなりました。話の材料集めをずっと続けていけば、人生が変わると確信しています。この教室の卒業後も続けていきたいと思います。

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