成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

自分の心を開いて相手を知ろう

皆さんは苦手な場所がありますか?
私は音楽スタジオが苦手です。ドラムを習っているのでよく一人で練習に行きますが、毎回緊張します。スタジオのロビーには、次に練習するバンドの人達が大きな楽器を持って待機しています。
「いかにもバンドしてます、って感じ。私は周りから浮いてるんだろうな」
劣等感を感じていつもドキドキしながら利用していました。

そんな時に話し方教室に通い始めました。最初の講義で『挨拶は自分から、声をはっきり出して行おう』と学びました。職場で実践したら返事をもらえました。それが嬉しかったので、どこに行くにも挨拶を意識するようになりました。
(よし、次は音楽スタジオでもはっきり挨拶してみよう)
「こんにちは!」
大きな声で挨拶をするようにしました。

それから、何回か通ったある日のことです。受付のお兄さんに話しかけられました。
「バンド、やってるんですか?」
「下手ですけど一応やってます」
「前から通ってくれてましたもんね。ライブハウスもあるのでもし何かあれば相談してください」
ここに通い始めて4年目。初めての出来事でした。
「私もここに堂々と通っていいんだ!」
認めてもらえたみたいで嬉しかったです。

「下手だから周りから浮いてる」
そう思い込んで周り人を怖いと感じていました。でも話してみたら優しさを感じて温かい気持ちになりました。「挨拶を通して自分から気持ちを伝えると、相手も心を開いてくれる」ということを実感しました。

私はこれからも『相手を知ろう』という気持ちで回りに接して自分から気持ちを伝えていきます。

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