仲間を信じよう
現在、私は職場でチームリーダーとしてプロジェクトを進めています。納期は1か月後です。
「小野君、調子はどう?」
「いや、進んでないです」
「先週時間あったよね。なんで進んでないの?」
私は進みの遅さに、イライラしていました。そのイライラがチームメンバーに伝わり、メンバー同士の会話が減って業務を押し付け合うようになっていたのです。
「みんな、もっと協力しようよ」
私は反省して、言葉を変えて励ましてみましたが、チームの雰囲気は一向によくなりません。そのような時にこの話し方教室で「言葉は心を表す」「言葉の前に心あり」ということを学びました。
「ああ、なるほどな。いくら言葉を変えても、私の心の中がイライラしていたからそれがみんなに伝わってしまったんだ。もっと自分の心と向き合ってみよう」
確かにチームとして成果を出すことは大事です。しかし『チームの団結力を高める』『チームメンバーの成長を促す』といったこともとっても重要なことです。
「よし、もっとチームメンバーを信じてみよう」
「小野君、調子はどう?なんか困ったことあったら言ってね」
「いや~、実は他部署の仕事の進みが遅いからこっちも進まないんですよ」
「ああ、じゃあちょっと私の方で確認してみるよ」
実は仕事が進まない原因があったんです。でも、私がイライラしていたのでそれを話せなかったということがコミュニケーションを取ることで分かってきました。チームのメンバーを信じてコミュニケーションを取るうちに、メンバー同士の会話も増え、皆で協力してくれるようになりました。自然と仕事の進みも早くなり、成果も出すことができました。
小野君からも「皆で協力できるようになったので仕事が進みやすくなりました!もっと大きな成果が出せるよう頑張りましょう!」と言ってもらえました。『何かを伝えたい時は言葉を変えるだけではなく自分の心から変えないといけないんだな』ということを実感しました。
これからは『言葉の前に心あり』ということを思い出して、何が本当に大切かを考えて取り組んでいこうと思います。