2025年7月15日聞き手に響く、伝わる話し方:3つのポイントでスピーチを劇的に改善!
日本話し方センターの2日間集中コースでは、短期間で効果的に話し方のスキルアップを目指します。
このコースの概要は、次の様なものです。
まず、講師が、話し方上達やコミュニケーション改善に関する講義を、幾つかの項目に分けて行います。
その後は、スピーチ実習を行います。
話し方は、講義を聞いただけでは絶対に上手くなりません。
上達のコツを理解して、自身で何度もくり返しそのコツを実践することで、確実に上達していきます。

スピーチ実習の流れは、次の通りです。
① 受講生がスピーチ原稿を作成する
② 講師が原稿を確認し、アドバイスする
③ 原稿修正後、受講生は何度も声に出して話す練習をする
④ 講師が話し方や原稿内容をチェックし、個別にアドバイスする
⑤ 講師のアドバイスを受けて、受講生は引き続き話す練習をする
⑥ ある程度練習をした時点で、全員の前で一人ずつスピーチし、講師が講評する
こうした実習をくり返すことで、受講生に「伝わる話し方」のコツを習得してもらっています。
今回は、このコースで講師が伝えている、わかりやすく話すための3つのポイントを、実際の受講生のスピーチを例に解説します。
あなたの話し方も、きっと劇的に変わるはずです!
1.事例:受講生Kさんのスピーチ
Kさんは、部品設計の業務に携わっています。
セミナーで、Kさんは次のようなスピーチ原稿を作成しました。
「部品の設計をして製作会社に渡した。するとその設計に誤りがあることがわかった。職場の先輩に助けてもらって設計をし直した。その結果、何とか期限に間に合い大事にならずにすんだ」
このスピーチ、事実関係は理解できますが、Kさんが何を伝えたいのか、何がポイントなのかが、随分とぼんやりとしています。
これはKさん特有の問題ではなく、話し方教室の受講生がスピーチ原稿を作ると、散見されるケースです。
多くの人が、最初は事実の羅列に終始してしまい、聞き手に「で、何が言いたいの?」と思わせてしまうのです。
では、Kさんのスピーチをどのように改善すれば、より分かりやすく、聞き手に響くものになるのでしょうか?

2.聞き手が理解できる具体的な情報を話す
聞き手が内容を理解するためには、必要な情報を具体的に話すことが不可欠です。
Kさんのスピーチでは、以下の情報が不足しています。
- 何の部品を設計したのか?
- どのような誤りがあったのか?
- 誤りはどのように発覚したのか?
- 誤りの重大性はどれほどだったのか?
- 誤りが発生した原因は何か?
簡潔さは大切ですが、必要最低限の情報は伝えなければ、聞き手は「何の部品だろう?」「どんな誤りだったんだろう?」と疑問に思い、話についていけなくなります。
わかりやすい話とは、聞き手が頭の中で情景をイメージできる話です。
そのためには、具体的な情報を話す必要があります。
例えば、Kさんのスピーチであれば、以下のように情報を加えることで、聞き手は格段に話を理解しやすくなります。
- 「プリンターのインクを噴出するノズル部品を設計しました」
- 「ノズルが本体にうまく結合しないという設計ミスが発覚しました」
- 「製作会社の担当者が試作品を組み立てた際に、誤りに気づいてくれました」
- 「このミスが修正されなければ、製品全体の発売延期に繋がる可能性がありました」
このように、短い言葉で具体的な情報を加えるだけで、聞き手の理解度は飛躍的に向上します。
3.伝えたいメッセージを明確にする
Kさんのスピーチは、事実の羅列に終始しており、伝えたいメッセージが不明確です。
Kさん自身も、何を伝えたいのか、はっきりさせていませんでした。
伝えたいメッセージを見つけるためには、「なぜ?」と自問自答することが有効です。
- 「なぜ設計ミスをしてしまったのか?」
講師のアドバイスを受けて、この問いの答えを考えたKさんは、
「過去の設計実績に囚われ、十分な確認作業を行わなかったため」
という原因にたどり着きました。
そして、伝えたいメッセージを
「思い込みによるミスを防ぐためには、入念な確認作業が不可欠である」
と明確にしました。
もし原因が「専門知識の不足」であれば、「専門家のチェックを受ける体制の構築」といったメッセージになるかもしれません。
「なぜ?」と問いかけることで、本当に伝えたいメッセージが浮かび上がってくるのです。

4.自分の気持ちを伝える
聞き手に共感してもらい、メッセージを深く伝えるためには、自分の気持ちを表現することが重要です。
Kさんのケースでは、以下の2つの気持ちを伝えることができます。
- 設計ミスが発覚した時、どのように感じたか?(焦り、不安、責任感など)
- この経験を通して、何を学んだか? 今後どのように行動を変えていくか?
自分の気持ちを伝えることで、聞き手は話に共感し、引き込まれます。
また、話し手の人柄も伝わり、より人間味あふれるスピーチになります。
スピーチだけでなく、ビジネスシーンでも、気持ちを伝えることは円滑なコミュニケーションに繋がります。
実は、私たちは、特にビジネスの場において、自分の気持ちを話すことを怠りがちです。
これを話に入れることで、説得力が格段にアップする場合が多いので、ぜひ意識してください。
5.伝わる話し方で、より良いコミュニケーションを
今回ご紹介した3つのポイントは、どんな場面でも役立つ、話し方の基本です。
これらのポイントを意識することで、あなたのスピーチは劇的に改善されるでしょう。
しかし、自分一人で実践するのは難しいと感じる方もいるかもしれません。
そんな方は、日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースをご検討ください。
経験豊富な講師が、話の内容、構成、話し方、態度など、多角的な視点からアドバイスを行い、あなたの話し方スキル向上をサポートします。
相手に伝わる、響く話し方を身につけて、より良いコミュニケーションを実現しましょう。
まずは、お気軽に無料体験教室にご参加ください!