成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

話を削って簡潔に話せるようになった

『話を簡潔にまとめる』
これは私がとても苦手なことでした。

この教室に通って最もよかったと思うのがスピーチの実習です。スピーチを通じて「話を削って話を簡潔にまとめる」という訓練ができました。では実際にどのように役立ったかというと、以前の私のスピーチを例にお伝えします。

「これは私が以前、民泊やホステルなどの宿泊施設を運営していた会社で業務委託の方たちを管理していた時の話です」
(これ、長くないか? こんなに情報いる? 話したい内容はニュージーランド人の上司とコミュニケーションでトラブルがあったということだよな)
だったら冒頭は「これは以前の職場での話です」。これで十分だ。

このようにして話を削って簡略化する訓練ができました。そして、次第に普段の会話でも話を削るようになり、結果として簡潔に話をすることができるようになりました。

どのくらい変わったかというと以前の私はこんな感じでした。
私「すみません。今お願いしているディスプレイですが土台の部分がアクリル素材で出来ていて、そして、半透明と色塗りの部分で・・・」業者「あっ、すいません。土台はもう分かってます。土台がどうしたんですか?」
私「土台の色がですね、カラーAからBに変更になりまして、クライアントから『より落ち着いた色にしたい』という要望が出まして、今のカラーAはですね、とても鮮やかで可愛らしいという意見が出ていて、とても好評なんですよ」
業者「色変更ですか?」
私「はい、色変更です」
業者「えっ、今の色の方がいいって言ってませんでした?」
私「いや、私、今の色の方がいいとは言ってませんよ」

このように非効率でお互いにとても疲れるような話し方をしていました。しかし、今はこのように話せています。

私「今お願いしているディスプレイの土台の色をカラーAからBに変更してください。理由は、クライアントから『より落ち着いたトーンにしたい』という要望があり、カラーBの方がよいとなったためです」
業者「わかりました。土台の色をAからBに変更ですね」

余計な情報を削って簡潔に話せるようになりました。私はこれからもこの話し方を維持していきます。

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