成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

言葉に心を乗せよう

私は看護師です。突然の事故により脊髄を損傷して手も足も動けなくなった患者さんを受け持ちました。
「こんな状態になって生きていても意味がない。安楽死をさせてほしい。リハビリなんて何の役にも立たないよ!」
「しんどいですけど、リハビリをすると肺炎を予防できますし痛みも和らぐかもしれません。やってみましょう?」
「金井さんは『患者さんのために』って言うけど、結局は自分のためだよね。いっつも口だけだよ!」
それを聞いて私は「はぁ、傷つくなぁ。でも傷つくっていうことは、やっぱり私は自分の視点で話している証拠なんだ。これじゃ患者さんに寄り添えてないな」と思いました。

看護師の心と言動が患者さんの心と体に影響を及ぼすと言われています。心を大切にした話し方ができるようになりたい。そう思って、話し方教室の門を叩きました。

一番印象に残っているのは『言葉の前に心あり。言葉の後に行動あり』という言葉です。教室で学んだ『アイメッセージ・明るい音調・褒められたら素直に喜ぶ』ということを実践しました。

「食事、食べられるようになってよかったですよね!私も本当に嬉しいです」
「金井さんはいつも笑顔で明るいからこっちも明るい気持ちになれるよ。ありがとう!」
「そう言ってもらえると私の方がすごく元気が貰えます。いつもありがとうございます!」

『言葉に心を乗せることで、私自身も相手の方も気持ちよくハッピーになれる』ということを実感しました。私は、今後も相手の想いに届く話ができるように、言葉に心を乗せて話していきたいと思います。

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