日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年7月7日話の材料は「なぜ?」で集める

日本話し方センターの話し方教室では「話の材料の集め方」という講義があります。

普段から話の材料になるものを集めておけば、日常会話やスピーチのネタとして活用できます。

逆に、自分の中に材料がストックされていないと、話すネタがないので日常会話では黙っていることが多くなります。

また、スピーチをすることになっても、何を話そうかとずっと考えてしまうことになります。

話し上手になるためには、話の材料は常にストックしておかねばなりません。



話の材料を集めるためには、次のことを意識する必要があります。

①材料を集めようという意欲を持つ

②鋭い観察力を持つ

③問題意識を持つ

④自分の意見を持つ

この中で、私が特に意識すべきだと思っているのが、③問題意識を持つ、ということです。

 

先日、久しぶりで行きつけの居酒屋に行きました。

その店の店長(女性)と何気なく話をしている中で、こんな会話をしました。

私:「最近またコロナ感染者が増えてきましたよね。新宿あたりのホストに感染者が多いらしいけど、店長はホストクラブって行ったことあります?」

店長:「1~2回ですけどありますよ。」

私:「そうなんですね。ニュースで、ホステスじゃなくてホストが感染したってよく言ってるけど、あれ、どういうことなんですかね?」

店長:「そりゃあ、ホストはすぐに足や手を触ってきますもん。ホステスよりかなりすごいですよ。」

私:「あっ、そうなんだ。ということは、店長さんはホストに感染者が多いというのは納得なんですね。」

店長:「当然だろうなぁって思いますよ。それに、ニュースでは新宿や池袋はよく出ているけど、銀座は全然出ませんよね。
やっぱり銀座は対策をしっかりしてるんじゃないですかね。」

 

私はコロナ感染のニュースを見ていて、常々

「どうしてホストが感染した、というニュースばかり出るんだろう。」

と疑問に思い、問題意識を持っていました。

なので、何気ない会話の中で、その疑問を話題にすることができ、その結果、新たな話の材料が手に入りました。

・ホストに感染者が多いのはスキンシップが多いから

・銀座から感染者が出たという報道はほとんどない、地域によって対策に差があるのかも知れない

因みに、私が行ったのはごく普通の居酒屋ですし、店長もごく普通の居酒屋の女将さんですので、念のため。

 

話の材料を集めるためのキーワードは「なぜ?」です。

日常接する何気ないものに意識を向けて、なぜこうなんだろう? と思うクセをつけるのです。

・なぜアメリカの感染者数は減らないんだろう?
・なぜ彼はあんなに厳しく上司に怒られても平気な顔をしてるんだろう?
・なぜネクタイを締めないといけないんだろう?
・なぜハンコはなくならないのだろう?

興味があるものはすぐに調べてもいいでしょうし、ずっと疑問のまま持っていて日常会話などの話題提供に使うのもいいでしょう。

様々なものに「なぜ?」と疑問を持つようにしてみてください。

 

日本話し方センターの話し方教室では、話の材料の集め方や、集めた話題をもとに話を組み立てる方法、その話をわかりやすく話す方法などをお伝えし、お一人おひとりトレーニングさせていただいています。

ぜひ下のページをご覧ください。

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