2021年3月28日端的に話すには?
★長い話は人の時間を奪っている
「この人の話、長いなぁ・・・もっと簡単に言えるはずなのに」
人の話を聞いていてそう思ったことはありませんか?
私の経験では「この人、話が長いなぁ~」と思われている人はどの職場にも半分くらいいます。
本来短くてすむ話を長い時間をかけて話すことは、話し手聞き手双方の時間を奪ってしまいます。
それだけでなく、長い話は余計なことを言っているために何が言いたいのかわかりにくいのです。
長い話はコミュニケーション・コストを高めています。
これが日本の生産性を低くしている原因の一つだと言ってもよいでしょう。
★話を短くするには?
では、話を短くするにはどうしたらいいのでしょうか。
話が長くなる原因とその対処法は、主に次の3つです。
① 話しが伝わったという実感がない
このタイプの人は、伝えたいことはある程度決まっています。
しかし、話しているうちに「これではうまく伝わらないな」と思い、言い方を変えて何度か同じ話をしてしまうのです。
こういう人は、まず話をしてから相手に「今の話、伝わりましたか」と確認するといいでしょう。
また、あなたが聞き手なら相手がひとしきり話をしたところで「つまり○○ということですね」と言ってあげるとよいでしょう。
相手に伝わっていれば繰り返して話すことはありません。
伝わっていない部分があればその部分を補足するだけで済みます。
② 頭に浮かんだことをそのまま話そうとする
あることについて話そうとすると、頭に色々なことが同時に浮かんでしまい、それを整理しないまま話すタイプです。
脈絡のない話を次々にするので、相手は何が言いたいか分からないし話も長くなってしまいます。
このタイプの人は、まず言いたいことを明確にしましょう。
その上で、話さねばならないことに絞って話すようにします。
ロジカルシンキングの世界では、Must(必要なもの)とNice to Have(あればよいもの)という概念があります。
これを応用して、相手にとってMustなものを話し、大丈夫そうならそれに関連するNice to Haveも話す、という意識を強く持つのです。
これにより話を短くすることができます。
③ 話しているうちに頭に浮かんだことをそのまま話す
あることについて話しているうちに、頭に浮かんだことをそのまま話してしまうタイプです。
発想が次々に湧くことは素晴らしいことですが、それを次から次に口にしてしまうので、話が長くなってしまいます。
場合によっては、聞き手は話の展開について行なくなってしまうこともあります。
こういう人は、今何について話しているのか、という論点を常に意識するとよいでしょう。
ビジネス会話では、論点に対する自分の主張をきちんと相手に伝えることがとても大切です。
次々に頭に浮かんだことを話す人は、この論点を次々に変えてしまう、という点でもやっかいです。
あなたが聞き手なら「今、○○について話しているから話を戻そう」というように論点のずれを修正すると良いですね。
「必要なことを、必要な時に、必要なだけ話す」ことを意識して、コミュニケーション・コストを下げましょう。
★端的に話す訓練をしましょう!
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、2分間のスピーチを繰り返し練習します。
これにより2分間という短い時間で必要なことを具体的に話すことができるようになってきます。
ぜひ一度無料体験教室にお越しください。