日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年10月23日積極的に話しかけよう

先週土曜日の出来事です。

家に帰るために、御茶ノ水から総武線の千葉行きに乗りました。

私は電車ではイヤホンで音楽を聴きながら本を読んでいます。

なので、あまり周囲の音は気にならないのですが、錦糸町の駅に停車した時、突然、

「いやぁだ!!! いやぁだ!!!!」

という声が聞こえてきました。

声のする方を見てみると、3歳くらいの男の子がお母さんに抱っこされながら、大声で叫んでいます。



小さめの音で音楽を聞いているとしてもイヤホンはそれなりに音を遮断します。

しかし、この子の声はイヤホンをしていても、うるさくてたまらないくらい大きな声でした。

「いやぁだあっ!!! いやぁだあっっ!!!!」

その叫び声は錦糸町から3駅ほど過ぎても続いています。

私もその声が気になって本に集中できません。

お母さんは抱っこしながら何とか黙らせようと頑張っていますが、一向に黙る気配がありません。

 

その時です。

70歳くらいのおじいさんが、その子に近づいていって、何やら話しかけました。

イヤホンをしている私にはその声は聞こえませんでしたが、ニコニコしながら、ゆっくりした口の動きで子供に話しかけています。

「どうしたかなぁ? 何が嫌なのかなぁ?」

とでも語りかけているようでした。

男の子は、突然知らない男の人から声をかけられたので、ビックリして叫ぶのを止めました。

そして、おじいさんの話に答えずに、はにかんだ様子でお母さんに体を寄せました。

おじいさんはしばらく話しかけていましたが、次の駅で「じゃあね~」という感じで男の子に手を振って降りていきました。

その時、お母さんの「ありがとうございました。」という声は私にも聞こえました。

男の子はその後おとなしくなり、叫び出すことはありませんでした。

 

私は以前にも似たような光景を見たことがあるのですが、このおじいさんを見て、改めて話しかけることの大切さを認識しました。

子供が叫ぶのを止めないと、周りにいる人は次第にイライラしてきます。

叫びだした当初なら、

「ちょっと静かにしようか~」

と笑顔で注意できることも、時間が経ち、

「いい加減にしろよ・・・」

という思いが募ってくると、

「ちょっとさ。静かに出来ないかな。ここ、電車の車内でしょ!」

などと厳しい口調で言ってしまうでしょう。

人に積極的に話しかけることでこうしたイライラを回避できるのでは、と思いました。

 

ところで、私が住んでいるマンションにはゴルフ仲間がいます。

彼とはよく打ちっぱなしの練習場に行きますが、その際、気軽に横で練習している人に声をかけたりしています。

そうすることで、彼にはたくさんの友人がいて、よく一所にゴルフ場でラウンドしたりしています。

ちょっと勇気を出して話しかけてみることは、自分のストレスを下げたり、人のためになったり、友達を増やしたりすることが出来るのですね。

 

人に話しかけるのは勇気がいるものですが、まずは挨拶だけでもしてみよう、という軽い気持ちで始めてはいかがでしょうか?

 

日本話し方センターでは、人前に立って2分間のスピーチをするトレーニングを繰り返しています。

これにより、次第に話すことに抵抗がなくなってきて、人に以前よりも気軽に話しかけることができるようになったという受講生も数多くいます。

ぜひ一度無料体験教室にお越しください。
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