日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年1月9日新人研修の講師を務めました


昨日、日本話し方センターが所属しているアタックスグループの新人研修が開催され、3時間の枠をもらって話し方研修を行いました。

アタックスはコンサルティングや税務サービスを提供しているグループです。

従って、お客様と話をするスキルがとても大切なので、新人研修の中で話し方の講義も行っています。



簡単にオリエンテーションをしてから、まずお互いに自己紹介をしている様子をスマートフォンで録画してもらい、それを各自で見てもらいました。

私は、何事を学ぶにしても、今自分がどういう状況にあるのか、という自己認識が非常に大切だと思っています。

自分ができている、と思っていることを真剣に学ぼうとは思えないからです。

この自己認識をしてもらうために、自身の話す姿を確認してもらいました。

録画を見た参加者からは、

「自分ではもっと笑顔が出ていると思っていた」

「笑顔を出し過ぎていて信頼感に欠けるなぁ、と思った」

「話している間、目線が下がっていて自信なさげに感じた」

などの感想が聞かれました。

 

こうして自分の改善点を自覚してもらってから、講義を行いました。

今回行った主な講義内容は次の通りです。

・相手の話を受け止めてから話す
・話のはじめに何が言いたいのか簡単に言う(主題)
・具体的に話す
・音声表現を意識する

約1時間でこれらに関する話をしました。

その後、今回の研修で感じたこと、及び、これから実行することを各自でまとめてもらいました。

そして、各自でまとめたものをグループで発表し、最後に、各グループの代表がどういう話が出たか、全体に発表してもらいました。

 

普段、話すということに特段の意識をしていなかった参加者も少なくなかったようです。

「話が途切れるのが怖い感覚があった。これからは『間』を取ることを意識したい。」

「時々自分の話す姿をスマートフォンで撮って確認する。」

「たった一言が他の人の人生を変えるということを自覚して話をするようにしたい。」

最後の感想ではこのような話が聞かれ、大変頼もしく感じました。

 

私が研修を行う時は、できるだけ参加者に話をしてもらうようにしています。

自分で感じたこと、考えたことを言葉にすることで、研修での気付きや学びが深まり、記憶にも残りやすくなるからです。

また、人に発表するために多少お化粧をした言葉が出てくることもあると思いますが、そのことが話している本人により高いレベルの自覚を促すこともあります。

そういう意味で、言葉にすることはとても大切だと思っています。

今回の研修の参加者が一つでも気付きを日常で実践して、行動が変わることを切に願っています。
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