日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年5月1日プレゼンで気をつけるべき話し方とは?

 

★プレゼンはぜひ成功させたいもの


日本話し方センターのベーシックコースの受講生には「プレゼンの時に緊張して上手く話せないんです」という人がいます。確かに、プレゼンは聞き手が自分を品定めするように聞いていることが多く、それだけでも緊張してしまいますよね。しかし、自分が考えた企画や提案をプレゼンする場合、決定権を持つ人に納得してもらわねばなりません。また、セミナーの講師をする場合は聞き手になるほどと思ってもらわねばなりません。プレゼンは話す場面としてはかなり大切であり、ぜひ上手な話し方で成功させたいものです。今回はそのためのポイントを3つご紹介します。



 

★ストーリーを吟味する


まず1つ目は、プレゼンのストーリーを充分に練る、ということです。
私が以前参加したセミナーの講師は、現状の企業動向や政府の施策などをバラバラと並べて話をしていました。環境変化の話をしたかと思えば、今の話とは関係ない会社アンケートの結果を紹介するなど。それぞれは大事な話かも知れませんが、次々に関連性のない話をされると聞き手は何が言いたいのか分からず、疲れてしまいます。その結果、集中力を失い、話を聞かなくなってしまいます。

人は何かを理解する時、ストーリー性があるととても理解しやすくなります。一見バラバラに思えるものでも、「では、今申し上げた環境の変化に対して企業はどういう捉え方をしているのか、という点について次にお話します」と、そのつながりを示すことで話は格段に理解しやすくなります。理解して欲しいことを明確にし、そのために必要なストーリーを事前に充分に吟味しましょう。

 

★スライドをきちんと読み上げる


2つ目は、スライドに書いてあることをきちんと読み上げる、ということです。プレゼン担当者はスライドを作成しているのでその内容はもちろんよく理解しています。なので、スライドに書いてあることをただ読み上げるだけではつまらないし価値がない、と思ってしまいがちです。しかし、聞き手は投影されているスライドを初めて見るので、書いてあることを読もうとします。従って、スピーカーが書いてあることと違うことを話してしまうと、聞き手は読めばいいのか、聞けばいいのかわからなくなり、結局どちらも理解できなくなってしまいます。なので、プレゼンターはスライドに書いてあることをきちんと読み上げて、まず聞き手の認識レベルを自分と同じにしましょう。その上で必要な補足説明をすれば、聞き手はストレスなく話を聞くことができます。

 

★大切なことをゆっくり繰り返す


3つ目は、大切なことは繰り返してゆっくり話す、ということです。プレゼンでは、これはぜひ記憶に留めて欲しいという重要なキーワードなどを話すことがあります。しかし、多くのプレゼンターはこうした大切なものも、他の話と同じスピードで1回だけ話をして終わってしまいます。しかし、全ての聞き手が常に集中して一言も聞き漏らさずにいるわけではありません。それまでの話を聞いてちょっと考えていたり、全然違うことが頭をよぎってそちらに気を取られたりしていることは十分にあり得ます。また、プレゼンターの滑舌が悪いと、聞き手が集中して聞いていたとしてもキーワードが聞き取れないということもあるでしょう。従って、プレゼンターは大切なことは、繰り返してゆっくり話しましょう。聞き手が大事なことを聞き逃すことがなくなり、話をよりきちんと理解することができます。

 

★相手の立場に立った話し方を学びましょう!


以上、セミナー講師が気をつけることを3つお話しました。これらに共通していることは、相手の立場に立って話す、ということです。

日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーオンライン短期集中コースでお伝えしていることは全て「話は相手ありき」という考え方がベースになっています。セミナーで講師をされる方にも気付いていただけることがたくさんあると思っています。ぜひご受講をご検討ください!
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