日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年5月2日話し方の上達に必要なものとは?

日本話し方センターのベーシックコースでは無料体験教室と称して教室をまるまる2時間見学することができます。少し前に見学に来られたHさんがこんな話をしていました。「私は今、大学2年生です。これからゼミの発表や就職活動があるのですが、話がうまくまとまりません。それに、声もこもりがちで相手にきちんと聞き取ってもらえないことがよくあるんです」。しかし、Hさんの声は決してこもりがちという感じではなく、むしろよく通る声質でした。そこで私はこんなアドバイスをしてみました。「聞き心地がよくて、よく通る声質をお持ちだと思いますよ。ただ、少しのどを絞めて話をするクセがあるかも知れません。のどを解放して発声してみてください。」Hさんは「そうなんですか? のどをゆるめる感じですね・・・『こんにちは!!』あっ!すごく楽に発声できます!そうか、のどを締め付けていたんですね!」。Hさんは、その後すぐに受講を申し込まれました。



 

このように、話し方の上達において様々なことに「気付くこと」はとても大切な要素です。Hさんは、のどを締め付けていたことに気づき、のどをゆるめて話すことで小さな改善を体感されました。気付いたことを実際にやってみる(実践)と変化が実感できます。それを継続することでご自身のスキル・習慣となっていきます。
「気付き」→「実践」→「継続」→「スキル・習慣」
このプロセスの根本は「気付き」です。講義を聞くだけで実行しなかったり、実行しても少しやってみて長続きしないようでは話し方は絶対に上達しません。実行を継続的にしないのは「なるほど!」「あっ、そうか!」という心の動き=気付きがないからです。人間は考えているだけでは大きな成長は望めません。行動してはじめて自分を変え、成果を出すことができます。そのきっかけとしての「気付き」は大変重要なものです。

ところで、この「気付き」を得るためには、「これを何とか克服したい!」という強い問題意識を持つことが必要です。ベーシックコースを受講するほとんどの人が「人前に出るとあがるのを何とかしたい!」「相手に伝わる話ができるようなりたい!」など、かなり強い問題意識を持っています。そういう人は解決策を常に探しているので、ベーシックコースで出される課題に取り組む姿勢も真剣そのものです。なので、自分から求めている分、講座の中で様々な気付きが得られるのです。

では、強い問題意識はどうすれば持てるのでしょうか。
それは「常に成長しよう」という意欲を持つことであり、そのためには常に成長意欲を刺激するものに接することです。成長意欲を刺激するものには、「twitterやFacebookで意欲的な人とつながる」「自分が成長したい分野のYouTubを継続視聴する」「職場で同じような志を持っている人定期的に勉強会を開く」などが考えられます。手軽に接するものの方が長続きできるのでよいでしょう。ぜひこうした身近なものに接する回数を多くして常にご自身を刺激してください。

ところで、日本話し方センターのベーシックコースを受講することでも、他の受講生から大いに刺激を受けることでできます。毎回のスピーチ実習を聞いていると「あの人、前回より格段にうまくなってる!しっかり練習してるんだなぁ」など他の受講生の変化に気付きます。そして、それに刺激を受けて課題に取り組む意欲が出てくるのです。受講生のほとんどがこのような経験をしています。ぜひその実際を「受講者の声」で確認してください!
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