日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年4月3日あがり症を直す場数の踏み方とは?

日本話し方センターのベーシックコースを受講される方の大半は、人前であがらずに堂々と話がしたい、という思いをお持ちです。



人前で話す時にあがってしまい、話がうまくできなかった、もうあのような失敗はしたくない、という思いで受講されています。

そういう方は、受講姿勢も真剣そのもの。

コースを修了される頃には、多くの方が堂々とスピーチをされます。

その姿はあがっているようには全く見えません。

人前であがらずに話せるようになるには幾つかの方法がありますが、その一つに場数をこなす、ということがあります。

場数をこなすとは、数多く人前で話す経験をする、ということです。

 

日本話し方センターの各コースでは、あがりを克服するには場数をたくさん踏みましょう、とお伝えしています。

数多く人前で話すことで、次第に場の雰囲気に慣れていき、あがりを抑えて話せるようになる、というのがその趣旨です。

しかし、単に場数をこなすだけでは、話し方が上達するとは限りません。

多少の場慣れはするかも知れませんが、機械的に数をこなしているだけでは話し方は上達しません。

いつも不満足な話に終わっていると、いつまで経っても成功した、という体験ができません。

そうすると、結局人前での話に対する苦手意識が拭えず、あがりも克服できません。

 

では、どのような場数の踏み方をすれば効果が得られるのでしょうか。

実はそんなに特殊なことではありません。

人前で話した後、自分の話し方を振り返り、よかった点と改善すべき点をそれぞれ1つ以上見つけて、それを言葉にまとめるだけです。

そして、改善すべき点を克服する練習をした後、次の場に臨みます。

これを繰り返せばあがりは克服できます。

少し詳しく解説しましょう。

 

まず、自分の改善すべき点を見つけて言葉にします。

「原稿ばかり見て話してしまった。参加者の顔を見ることができなかった」

「途中で舌がちゃんと動かず、発音が曖昧なところがたくさんあった」

「最初から最後まで引きつった顔で話してしまった」

そして、それを改善する具体的な行動を決めます。

「話を忘れた時は、原稿を見る。

内容を確認したら参加者の方に顔を向けて話す。

これを意識して1日5回スピーチ練習をする」

「滑舌を良くするために早口ことばを1日5回、大きな口を開けて行う」

「1日1分、鏡の前で笑顔を作る練習をする」

 

同時に、よかった点も必ず見つけて言葉にします。

「開始2分くらいまで、参加者の顔を見て話ができた」

「いつもよりゆっくり話すことができた」

「途中でうなずいてくれている人を見たら、笑顔が自然に作れた」

よかった点を言葉にして意識することで、自分の成長を実感することができます。

これはモチベーションを維持する上でとても大切なことです。

 

こうして、1つか2つの改善点を克服する練習をして、次の話す機会に臨みます。

そして、また、よかった点、改善点を整理し、克服する練習します。

これを繰り返すことで、話し方は徐々に改善されあがりを抑えて話せるようになります。

 

日本話し方センターの各コースでは、受講生それぞれの悩みに対して、それぞれの個性や状況に応じたご指導をしています。

その成果は多くの受講生が実感されています。

ぜひ「受講生の声」をご一読ください!
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