日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2023年7月30日人と話すのが苦痛になったら?

 

1.『話すこと』はコミュニケーションの基本



  • 今まで普通に人と話せていたのに、最近話すことがストレスになってきた

  • 上司に報告する時に緊張してしまい上手く話せない

  • 職場で雑談をしていても自分から話せない


あなたは、上のような悩みを抱えていませんか?

だとしたら、まず安心してください。

そうした悩みを抱えているのはあなただけではありません。

人知れずこうした悩みを抱えている人は大勢います。

私たちの話し方教室の受講生の大半は、こうした悩みを解消したい、という思いで受講されています。

 

人と話すことに苦痛を感じるようになると、コミュニケーションを取ることにも躊躇するようになります。

話すことはコミュニケーションの基本だからです。

こういう状態になると、日常生活を楽しく送ることができず、また仕事にも集中して取り組めなくなります。

それくらい、私たちに取って『話すこと』は大切なものなのです。

今回は、人と話すことが苦痛になることについて、その原因と対策に分けてお話します。

 

  



2.話すことが苦痛になる原因


①相手の否定的な反応

話すことが苦痛になる大きな原因として、相手から否定的な反応を受けることがあげられます。

「あなたの言っていることはよくわからない」
「で、結局、何が言いたいの?」
「そんなどうでもいいこと、話してくれなくてもいいよ」

話をする度にこういう反応が返ってくると、普通の人であれば「話すとまた同じように否定的なことを言われるに違いない」と思ってしまうでしょう。

その結果、話すことに萎縮してしまい、ストレスを感じるようになります。

そして、更に悪いことには、そのようにストレスを感じながら話すと、話はますます伝わりにくくなってしまうのです。

意外に気付いていない人が多いのですが、話にはその人の気持ちがストレートに表れます。

話す際には、話している時の表情や音調などもコミュニケーションの要素として重要な役割を果たします。

話すことに苦痛を感じていると、表情が暗いものになったり厳しいものになったりして、相手に良い印象は与えません。

また緊張しているために、音調も一本調子になったり、たどたどしくなったりします。

これも相手にはネガティブな印象を与える要因です。

その結果、ますます相手は険しい顔になり、その相手の表情をみながら話すと、更に話がたどたどしくなるという悪循環が生じてしまいます。

このように、コミュニケーションにおいては『話し方』以上に『聴き方』がとても重要な要素になります。

話をする相手の態度や反応が話す人に大きく影響するのです。

 
②原因がよくわからない

一方で、話すことが苦痛になってきたのだけれど、なぜそうなったのかわからないということもよくあります。

話し方教室の受講生には、

「以前は人前で話す際にあがらずに話せていたけど、最近、あがるようになってきた。いつも通りに話しているが、どうしてそうなったのかよくわからない」

という人がいます。

また、

「話していて言葉が出てこないことがあるが、どうしてそうなるのかよくわからない」

という人もいます。

私たち人間は、話す相手や生活している場所などの環境の変化によって気持ちが左右されることがありますが、それ以外にも、自分自身の体調などの変化によって気持ちが変わることもあります。

上に述べた『否定される』といった要因は気付きやすいのですが、自分自身の中に生じた変化にはなかなか気付けません。

私たちの体や心はとても微妙なバランスの上に成り立っているので、その構成要素が少し変化しただけでも体調や精神のバランスが崩れてしまうことは容易に想像ができます。

そう考えると、原因は分からないけど最近話すことが苦痛になってきた、ということも充分にありうることだと思います。

 


3.苦痛を和らげる対策


では、話す事への苦痛を和らげるにはどうすれば良いのでしょうか。

以下に、3つ提案します。

 
①自分から挨拶をする ~ 意外なほど効果があります!

1つ目は、自分から進んで挨拶を励行することです。

多くの方が、「えっ、話すことに苦痛を感じているのに挨拶なんて関係ないでしょ!」と思われたと思います。

しかし、挨拶には意外なほどの効果があります。

ここで確認しておきたいのは、話す事への苦痛を和らげるには『話し方』にも改善の余地がありますが、それ以上に『心の持ち方』に改善の余地があるということです。

話すことにストレスがあると、人と接することにも消極的になってしまいます。

人とコミュニケーションを取ることに臆病になってしまうのです。

従って、まず人と接することに対するハードルを少しでも下げることが肝要です。

そのために、挨拶を励行していただきたいのです。

 

但し、私たちの話し方教室では、挨拶をする際の留意点を伝えています。

それは『明るく大きな声で、相手の顔を見て』挨拶するということです。

このことに留意してする挨拶とそうでない挨拶では、効果に大きな違いがあります。

普段、朝の職場などで、その場にいる大勢の人に向かって「おはようございます」と挨拶をすることが多いと思います。

しかし、そうではなく、特定の人の顔を見て、明るい声で、その人に伝わるように挨拶をすると、たいていの場合、その人から「おはよう!」と挨拶が返ってきます。

私たちの話し方教室で、とても大切にしている言葉があります。

それは『挨拶は好意と敬意の表明』というものです。

自分に挨拶をしてくれる人には、人は好意を持ちます。

毎日挨拶されると「ああ、この人は私を尊重してくれているんだな」とも思うでしょう。

挨拶はまさに人間関係を良くする潤滑油のような役割を果たします。

良い人間関係ができてくると、相手はあなたの話を笑顔で聞いてくれますし、分かりにくい話でも「あなたが言いたいのはこういうことかな」と助けてくれることもあるでしょう。

その結果、相手に対してストレスを感じることがなくなり、やがて話すことが少し楽しくなってきた、という人を私は何人も見てきています。

 

また、挨拶はコミュニケーションのはじまりでもあります。

挨拶をすることで、

「今日も暑いね~」
「そうですね~。会社の冷房がつくづくありがたいですね」

などと雑談をすることができます。

気軽に話す回数が増えてくると、やがて話す事への恐怖心も和らいでいくでしょう。

このように挨拶には意外なほどの効果があります。私もその効果を日々実感しています。

ぜひ励行いただきたいと思っています。

 


②人の話を誠実な態度で聴く

2つ目は、相手の話を誠実な態度で聴くことです。

これも話すことではないので、意外に思われたかも知れません。

しかし、上に述べたように、話すことが苦痛になってきた原因に、人間関係に自身が持てなくなったということがあります。

人に嫌われていないと思えると、話すストレスも軽減されるはずです。

そのためには、人の話をきちんと聴くことが絶大な効果を発揮するのです。

人は自分の話を否定せずにきちんと聞いてくれる人に好意を持ちます。

自分が尊重されていることが感じられるからです。

なので、相手が話している時は、うなづいたり相槌を打ったりしながら聴きましょう。

そうすれば、相手はあなたを誠実な人だという印象を持ちます。

そして、あなたが話す際には「この人は話がうまくないが誠実に一所懸命に話しているな」と思ってくれます。

表情もそれほど厳しいものにならないでしょうから、あなたも安心して話すことができるようになるはずです。

 
③結論を先に言う

3つ目は、話す時は結論を先に言うことです。

これまで人間関係に着目した対策を述べてきましたが、やはり話し方も改善せねばなりません。

そのために大変効果があるのが、結論を先に言うことです。

話すことが苦痛になっている人は、話している途中で自分が何の話をしているのか分からなくなることが多いようです。

これは話す前に何を話すのか、何をわかって欲しいのかを整理せずに話しているからです。

どんな場面でも話す前に伝えたいことが何か、ということを整理しておくことはとても大切です。

そして、話す際にはまずその結論から先に言うことで伝わり方は驚くほど改善されます。

  • A社との契約にはまだ時間がかかると思われます

  • 今の意見について2つ、確認したいことがあります

  • 明日の社内研修は中止にしたいと思います


話がうまく伝わらない時、相手から「要は△△ということが言いたいんだね」と言われた経験は誰にでもあるでしょう。

このように言われないためには、相手に要約された「△△」を自分から真っ先に言えば、話は格段に伝わりやすくなるのです。

これもぜひ実行していただきたいことです。

 


4.コミュニケーションに自信を持つために、話し方を学びましょう!


今回は話すのが苦痛になった場合についてお話しました。

上で述べた対策は少しやれば改善するわけではなく、ある程度の期間、粘り強く実行して初めて身につけることができます。

しかし、これらを自分一人で実行・継続することはとても難しいものです。

楽しくかつ積極的に話せるようになるためには、日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースを受講されることをお勧めします。

これらのコースでは、話し方のプロである講師が受講生お一人おひとりに応じたアドバイスをしながらご指導しています。

その結果、話すことに自信が持てるようになり、「人生が変わった!」と言っていただく受講生も少なくありません。

ベーシックコースは、3ヶ月かけてしっかりと話すスキルを身につけていただきます。

2日間集中コースは、2日間の半分以上の時間をトレーニングに当てて、集中的に話に自信を持っていただくコツをつかんでいただきます。

どちらのコースも、過去の受講生から大変好評をいただいています。

あなたからのお申し込みを心からお待ちしています!

 

 

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