日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年7月5日日頃から話のネタを集めて日常会話を楽しくしよう!

話が苦手、という人は多いですね。

その悩みをお持ちの人は、主な原因を次のようなものと思われています。

・緊張して思うように言葉が出てこない

・言いたいことがうまくまとめられない

・話が面白くないので聞いてもらえないと思っている

これらも確かに苦手意識につながる原因です。

しかし、それ以上に大切なことがあります。

それは、話のネタがないことです。



材料がないと料理ができないのと同じように、話もネタがなければ話せませんね。

しかし、この当たり前の事実を多くの人は見過ごしています。

今回は、特に日常会話を行う場面を想定して、話のネタについて解説します。

 

日本話し方センターのベーシックコースでは、日常会話の切り口として、「ハナシカタキヨウシツ衣食住」というキーワードをお伝えしています。

ハ・・・流行(はやり)
ナ・・・仲間
シ・・・趣味
カ・・・環境
タ・・・旅行(たび)
キ・・・気候
ヨ・・・健康(ようじょう)
ウ・・・スポーツ(うんどう)
シ・・・仕事
ツ・・・ニュース(つうしん)




こうしたテーマについて、日頃からちょっと話せるネタを集めておくのです。

以下に幾つか例を挙げてみます。

 

「ハ」の流行(はやり)でしたね。

コロナ拡大後、欧米では将来に不安を感じて、食料を自分で作ろうと考える人が増えたそうです。

そのため、空前の家庭菜園ブームだそうです。

また、外出禁止が長引いているニューヨークでは、不安な気持ちを落ち着かせるために、ペットを飼う人が増えたそうです。

人は不安になった時、気持ちのバランスが崩れないように何かやりたくなるんですね。

コロナ拡大で疲れた心を、今までとは違うことをして癒やし、心のバランスを保とうとしているのかも知れません。

 

「ナ」は仲間です。

仲間と会えない中、オンライン飲み会がすっかり定着しましたね。

そうした中、オンライン飲み会専用サービスも始まっています。

顔や背景を加工することができるので、こんな部屋を見られたらどうしよう、と気にすることもないようです。

このオンライン飲み会はコロナ収束後も定着するでしょうね。

普段でも、一人でいるのは寂しいけど、仲間とべったりもしたくない、という人は少なくないでしょう。

そうした人にはオンライン飲み会の、ほどよい距離感は居心地がいいのでは、と思います。

 

「衣」は衣服ですね。

今、衣料品はボトムスよりもトップスがよく売れているそうです。

これは、在宅勤務でWeb会議をする人が急増していることによります。

Web会議は上半身しか写らないですよね。

実際、私の周りでも上はスーツ・ネクタイですが、下はジーパンをはいて会議をしている人が何人もいます。

人は状況に応じて色々な工夫をするものですね。

いい意味で、少しでも楽をしよう、と考えるのは、よいことだと思います。

 

いかがですか?

このような情報はネットで検索すればかなり集まります。

それらを「ハナシカタキヨウシツ衣食住」の切り口で集めれば、外出自粛で一緒にいる時間が長い家族等との会話に活かせます。

また、カテゴリー毎に整理して残しておけば、コロナ収束後も、スピーチなど、色々な場面で使えるでしょう。

 

ところで、上の例で、私はそれぞれの話題の最後に自分の意見をつけました。

自分の意見をつけると会話をふくらませることができます。

 

日本話し方センターのベーシックコースでは、あがりを抑えて人前で話すスキルの他、人間関係をよくするための話し方についてもご指導しています。

日常会話のやり方もその一環として講義をし、トレーニングを行っています。

ぜひご受講をご検討ください!
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