成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

よいスピーチにはよい材料が必要だ

「今日のお題はコミュニケーションです」

(えっ、何話そう・・・あと5分しかない)

 

あるワークショップで毎回課される、自己紹介を兼ねた1分間スピーチ。

私の憂鬱の種でした。

 

(ああ…今日も上手く話せなかった。
短い時間でいい話を思いつくのって難しいなあ)

 

今にして思えば、私はわずかな話の材料を無理やりテーマに繋げて話そうとしていたのです。

 

この教室に来て、よいスピーチをするため、上手く話すためには材料が重要だと学びました。

そこで私は、韓国語の勉強のために見始めた韓国ドラマで材料集めを実践してみることにしました。

 

主人公の男女2人はフランス料理のお店で食事をしています。

「イゴルドゥセヨ(これを食べて)」
と、男性が差し出したお皿の上には一口サイズに切り分けられたステーキ。

「カムサハムニダ(ありがとう)」
と、女性はそのお皿を受け取り、代わりに自分のお皿を渡します。

 

もし、日本で同じことをしたらどうでしょうか。

「ああ、ステーキは自分で切るのが当たり前でしょ?私、子供じゃないんだから」
と、引かれてしまうかもしれません。

ところが韓国では
「僕は君をお姫様のように大切に思ってるよ」
と伝えることになるのです。

 

私は話の材料を1つ手に入れました。

 

この材料を使えば色々なテーマで話ができるかもしれません。

例えば、
『国によるコミュニケーションの違い』とか
『「最近、不思議だな」と思ったこと』とか
『女性が男性に望むこと』とか。

そんなことを色々考えていると、私は何だか少し話すことが楽しく思えてきました。

 

私はこれからも『この教室で学んだ日々の生活の中で材料をストックする』を実行して、いつかよいスピーチができるように頑張ります。

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