ゆっくり丁寧に話そう
学生時代、ゼミで発表をした時のことです。
「今後10年間で日本経済の直面する課題について、以上で発表を終わります。ご意見や、ご質問はありませんか?」
「うーん、きっといい話をしているんだろうけど、早すぎて何を言ってるんだかよく分からなかったよ」
教授の強烈な一言です。
いつもよりゆっくりと話をしているつもりでした。ところが、先生にはまったく内容が伝わっていなかったのです。ショックでした。
「早口を直したい」
その頃からずっとそう思っていましたが、今までなかなか早口は直りませんでした。
話し方教室で先生から「話がサーッと流れているから、文章を短く区切るといいですね」と教えて頂きました。確かに! 早口というだけでなく、文の終わりが分からずどんどん進んでしまうのがいけなかったのです。
それから私は文章を短く、語尾をしっかり区切って話すことを意識してスピーチの練習をしました。
先日、オンラインイベントでファシリテータをした時、ゆっくり区切って話すことを心掛けました。そのおかげでしょうか、「説明がわかりやすくてよかったです」という感想を頂きました。とても嬉しかったです。話は伝わってこそ価値があります。
気づきを得たおかげで私はゆっくり落ち着いて話せるようになりました。私はこれからもゆっくり丁寧に話をしていきます。