成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

「ま、いっか」はもうやめよう

数ヶ月前、上司の橘さんに仕事の相談をした時のことです。
「橘さん、今回のプレゼン、この内容でやろうと思います」
「庄司は考えが浅いな。部長にこう突っ込まれたらどうするんだ。全然ダメだよ」
物事を浅く、表面的にしか理解していないために突っ込まれるとすぐボロが出てしまう。そういったことが何度もありました。「もうちょっと上手く表現して伝えられたらなあ」と思い、ベーシックコースを受講しました。

教室で学んだ、スピーチを作成するための材料を集めるために、何事にも関心を持つこと。自分の意見を持つこと、自分の考えを深く掘り下げることを実践していきました。そうした中で、自分の意見・考えを意見ノートにまとめました。そして、これを仕事でも日常化できるように実践していきました。

「この資料なら部長も納得してもらえるかな。ま、これでいっか。でもちょっと待てよ。その前に橘さんにまた突っ込まれそうだな。それ以外の人からも色々突っ込まれるかもしれないからもう一度考えてみよう」
今まで「ま、いっか」で通り過ぎてしまったことも、一旦立ち止まって自分の意見・考えを掘り下げていく。そういうことを習慣化できるように訓練してきました。

しばらくこれらを実践した後、再びプレゼンの機会がありました。

「橘さん、今回はこちらの内容で行こうと思います。確認お願いします。これであればきっと、部長・専務が気にされていることも解決できると思います。理由はこれこれだからです。行けると思います」
「おお、そうか。うん。これでいいよ。よく調べたな。そしてよく考えが練られている」
自分の中での意見・考えを掘り下げることができていたので、質問されてもきちんと答えられました。また、準備不足から来る不安・緊張などがしっかりと準備することで緩和され、今まで以上に落ち着いて話すことができました。結果的に、上司に対しての提案が今まで以上に通りやすくなったと思います。

今回の一連の経験を通じて、これから起こる出来事について「ま、いっか」で流してしまわずに一旦立ち止まって自分の意見・考えの深掘りをしていきたいと思います。そして何事にも興味・関心を持ち、それらに関する自分の意見を持つことを心掛けていきたいと思います。

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