日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年12月29日語りかけるように話をしよう!

コロナ感染拡大で在宅勤務が一般的になり、人前で話す機会は全体的に少なくなっているようです。

それでも、会社での朝礼や会合での発言、オンラインで大勢の人に話すという機会はまだまだあります。

そうした際に、説得力のある話し方として意識していただきたいことがあります。

それは、語りかけるように話す、ということです。



リアルでもオンラインでも、聞き手が数人いると、話し方は自然と演説口調で一方的になってしまいます。

そうした話し方になるのは致し方ないことですが、残念ながら演説口調だと説得力は薄れてしまいます。

それは、大勢を意識すると集団に話すような感じで語気が強くなり、自分勝手な話しをしている感じになるからです。

また、人によっては偉そうに思われてしまうかも知れないからです。

これでは、聞き手の話し手に対する印象がよくなくて、せっかくよい話をしていても受け入れられない可能性があります。

もったいないことですね。

では、どのような話し方を心がければよいのでしょうか。

それは、聞き手に語りかけるように話す、ということです。

 

そして、語りかけるように話すためには、聞き手全体を意識するのではなく、聞き手の中の一人の顔を見て、その人に話しかけるようにするのが効果的です。

リアルの場合は、ワンフレーズその人に語りかけるように話し、次のワンフレーズを別の人に語りかけるように話します。

これを順に繰り返していくと、多くの聞き手は自分に話してくれている、という印象を持ってくれます。

その結果、話を共感的に聞いてくれるようになります。

聞き手が好意的に話を聞いてくれると、その分、話の説得力は自然に増します。

 

一方、オンラインだと画面に映る聞き手の顔を見てしまうと、カメラから目線がはずれてしまうので聞き手は自分の方を見て話しているとは受け取ってくれません。

なので、カメラに目線を合わせないといけないので、聞き手の顔を見るわけにはいきません。

従って、オンラインの場合はカメラの向こうにうなずいている人がいると思って話すようにしましょう。

実際に人の顔を見ている訳ではないので何となく物足りない感じがしますが、何度かやっているうちに慣れてきます。

 

このように一人の人に語りかける、という意識で話すと、感情を込めて話しやすくなるので、一方的に話している感じはかなり薄れます。

その分、聞き手に話し手の気持ちが伝わりますので説得力がとても強くなります。

そもそも話は、納得、共感してもらって聞き手の心を動かすためにするものです。

そのためには、何を言っているか、という内容とともに、感情表現も極めて重要な要素になってきます。

この感情表現を素直に表すために、ぜひ語りかけるように話すことを意識してみてください。

 

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