日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年5月28日話し方上達のための最適な練習方法とは?

 

★あらゆる場面での話に有効なスピーチ実習

日本話し方センターのベーシックコースでは毎回、受講生が全員の前で2分間のスピーチを行います。ベーシックコースは希望者に授業を無料で見学してもらっていますが、その見学者から「私は人前でスピーチすることはありませんが、私にもこの練習は役に立つんですか?」と聞かれることがあります。その質問に私は自信を持って「はい。どんな場面で話す場合でもこの実習は役に立ちます!」と答えています。

話すことが苦手な人は上司への報告や人への頼み事など、日常話す場面で少なからず緊張しながら話しています。この緊張を和らげ、落ち着いて話すことが苦手意識を克服する第一歩です。そのためには人前でのスピーチはとても効果的です。人前であがりを抑えて話すことができれば、上司への報告などあらゆる場面で落ち着いて話すことができます。
また、スピーチ実習では話の内容や話す態度、表情などあらゆる面に渡って講師がアドバイスを行います。特に話の内容を分かりやすくすることは、話し方上達のために欠かせません。
今回はスピーチ実習で講師が話の内容に関してアドバイスしていることを2つご紹介します。


★具体的に話す ~ 5W1Hを含める


1つ目は、具体的に話すことです。
よい話というのは、聞き手の頭の中でイメージができる、映像が描けるような話です。そして、そのためには必要なことを具体的に話すことがとても大切なのです。どのようにも取れる抽象的な話では頭の中で映像化するのは難しいです。そして話を具体的にするポイントは話に5W1Hを含めることです。

例えば「財布を忘れて外出した。今後は家を出る前にちゃんと確認しなければと思った」という話をするとします。こうした話でも、いつ頃のできごとなのか、なぜ忘れたのか、どんな財布なのか、どういう顛末だったのか、などを話さないと聞き手はそれらを疑問に思ったまま話を聞くことになります。そのため、わかりにくい話だったという印象になります。また、いつ頃だろう、どんな財布なのかな、と聞き手が考えている間に話を聞き逃してしまいます。これもどういう話かわからなかったという印象につながる要素です。従って、話は聞き手が理解する上で必要な5W1Hを入れて具体的に話すべきなのです。講師は受講生のスピーチを聞いて、必要な5W1Hが抜けている場合には、それを簡単な言葉で入れるようアドバイスしています。

 

★自分の意見や気持ちを話す


2つ目は、自分の意見や気持ちを話すことです。
気持ちや意見がないと、その話は単なる報告と同じです。そうした話は聞き手にとって面白いものではありません。これはビジネス会話でも同じことが言えます。意見や気持ちが述べられると聞き手は話に感情移入できます。
例えば書類をお取引先に届けるという仕事をしたとします。通常ですと上司に「A社に提案資料を届けてきました」という事実を報告するだけでしょう。しかし「A社に提案資料を届けたところ、先方のN部長はすぐにご覧になって満足そうなご様子でした。受注がかなり期待できると思います」というように自分の意見を添えて上司に報告することで仕事の質が劇的に変わってきます。
受講生のスピーチも自分の気持ちや意見が述べられると話がグッと魅力的なものになります。「教室で学んだ事前練習をして朝礼のスピーチをしてみました。すると言葉が勝手に出る感覚があってとても驚きました。練習した甲斐がありました!」といったように、少しオーバーでも気持ちや考えを力強く述べれば聞き手は話に惹きつけられるのです。

 

★ベーシックコースには様々な気付きや学びがあります


上の2つの点は話をするあらゆる場面で大切なことです。日本話し方センターのベーシックコースでは、上記以外にも話をする上で大切な要素を講義でお伝えし、それが身につくよう実習で受講生一人ひとりに合ったご指導をしています。その実際の様子をぜひ無料体験教室に参加してお確かめください!
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