先週土曜日は、ベーシックコース ６月土曜教室の最終日でした。

ベーシックコースの最終日は、受講生に、この教室で学んで得たこと、というテーマで３分間のスピーチをしてもらっています。

このスピーチには、その教室のカラーが出ます。

全１２回、２４時間をともに過ごし、お互いのスピーチを何度も聴いているうちに、受講生同士が互いに影響を受けるのでしょう。

力強いスピーチをする方が多い教室、温かみのある話し方をする方が多い教室、など、それぞれに特徴が出てきます。

今回の６月土曜教室は、皆さん、ゆっくりとした口調で、間を取りながら、落ち着いて話をされたのが印象的でした。



多分、何回目かの講座の実習で誰かがゆっくりと話をされたのを聞いて、他の受講生がそれを見習われたのでしょう。

ほぼすべての受講生が、早口にならず、聞き手の顔をみながら、落ち着いて話をされていました。

 

話は、内容もさることながら、どのように話すかで聞き手の受け取り方や印象が変わります。

ゆっくりとした口調で話をすると、焦っている感じがしないため、自信があるように感じられ、聞き手に対する説得力が増します。

また、ゆっくり話すと、文章と文章の間に「間」が取れますので、聞き手は今聞いた一文を頭の中で反芻する時間が取れます。

そのため、話をしっかりと理解することができます。

これらの効果によって、聞き手が安心して話を聞けます。

一方、聞き手が安心して話が聞けると、その表情が「聞いているよ」という感じになります。

この好意的な表情は、話し手にとって、とてもありがたいものです。

無表情で聞かれるよりもずっと話しがしやすくなります。

 

ベーシックコースを受講される方は、当初は早口で話す方がほとんどです。

もともとあがり症で人前で話すことに苦手意識があるので、話しを早く終わらせたい、早くこの場を逃れたい、という意識が働くのでしょう。

しかし、早口は習慣になっているので簡単には変えられません。

また、あがり症のために緊張に耐えながらゆっくり話すのは、それなりに勇気がいることでもあります。

そうした方々が、ゆっくり話せるようになるには、ゆっくり話そうという意識を強く持ち、相応に練習を重ねることが必要です。

今回修了された方々は、そうした努力をされ、その結果、ご自身の話し方を変えられました。

これは、本当に素晴らしいことだと思いますし、多くの方があがり症を何とかしたい、という目的で受講されていましたが、皆さん、見事にあがり症を克服されていました。

今回修了された皆さん、本当にお疲れ様でした！　これからも、ぜひ、話し方の勉強を続けてくださいね！

 

日本話し方センターのベーシックコースや２日間集中セミナーでは、あがらずに人に伝わる話し方について、話すスピード、発声の仕方、話の組み立て方、話す態度・表情など、あらゆる面から解説しています。

そして、受講生お一人おひとりに合ったご指導をしています。

受講された多くの方がその成果を実感されています。

ぜひ「受講者の声」で、その実際をご確認ください！