2024年10月21日あがり症を克服したNさんの例
1.あがり症を見事に克服したNさん
日本話し方センターのベーシックコースは、多くの方が、あがり症を治して人前で緊張せずに話せるようになりたい、という思いで受講しています。
過去に人前であがってしまい話がうまくできなかった、もうあのような失敗はしたくない、という、切実な思いを持っている人も少なくありません。
先日ベーシックコースを修了したNさんもその一人でした。
Nさんは極度のあがり症ですが、月に一度、職場の朝礼でスピーチをせねばなりません。
毎回、しどろもどろで話をしてしまい頭が真っ白になって、何を話したかさっぱり覚えていません。
毎月、その順番が近づくに従って気持ちが暗くなっていき、仕事にも支障を来すようになってきました。
この状況を何とかしたい、という思いでベーシックコースを受講しました。

ベーシックコースでは話し方のトレーニングとして、毎回、人前で2分間のスピーチをしてもらっています。
人前で繰り返し話すことで、あがり症を改善することができます。
また、2分間というとても短い時間で、相手に理解してもらえる話をする訓練にもなっています。
Nさんは、あがり症を何としても克服したいという強い思いがあったので、その分、受講姿勢が真剣そのものでした。
毎回、しっかりと事前の準備をして講義に参加していました。
その結果、回を追うごとにあがり症が改善されていき、コースを修了する頃には、余裕のある表情でわかりやすい話ができるようになりました。
あがり症はトレーニングをすることで確実に改善します。
しかし、毎回、漫然と人前でスピーチを繰り返し行っても自身の成長につながりません。
では、どういうトレーニングをすれば話し方を改善できるのでしょうか。
Nさんの事例を交えながら解説します。

2.まず良い点や良くなった点を自覚する
あがり症を改善するトレーニングは、実はそんなに特殊なことではありません。
人前で話した後、自分の話し方を振り返り、良い点と改善すべき点をそれぞれ1つ以上見つけて、それを言葉にまとめるだけです。
そして、改善すべき点を克服する練習をした後、また人前で話します。
これを繰り返すことができれば、あがりは確実に改善し、話し方が上達していきます。
まずやるべきことは、良い点や良くなった点を見つけて言葉にすることです。
- 「開始2分くらいまで、参加者の顔を見て話ができた」
- 「いつもよりゆっくり話すことができた」
- 「途中でうなずいてくれている人を見たら自然に笑顔が作れた」など。
人は良い点や以前よりも良くなった点を実感できないと、だんだん嫌気がさして、トレーニングを継続する意欲がなくなってきます。
それでなくても苦手なことをトレーニングしているので、何らかのモチベーションがないと継続はかなり難しいのです。
従って、まず意識すべきことは、自身のよい点、良くなった点を見つけることです。
Nさんは、話し方教室でスピーチをする度に講師から、良い点・良くなった点を教えてもらいました。
- 「前回よりも大きな声が出るようになりましたね」
- 「早口が改善されてゆっくり話せるようになっていますよ」
- 「今日はほぼ原稿を見ずに話せましたね」
Nさんは、この講師の言葉がとても励みになった、と言います。
良くなった点などは自分ではなかなか気付くことができません。
話し方教室では、それを講師から客観的な評価として聞くことができます。
これによって、自分の成長を実感し続けることができるのです。

3.改善点を見つける
よい点が認識できたら、次に、自分の改善すべき点を見つけて言葉にします。
- 「原稿ばかり見て話してしまった。参加者の顔を少しも見ることができなかった」
- 「途中で舌がちゃんと動かず、発音が曖昧なところが多かった」
- 「最初から最後まで、引きつった顔で話してしまった」など。
そして、それを改善する具体的な行動を決めます。
- 「話を忘れた時は、原稿を見る。内容を確認したら参加者の方に顔を向けて話す。これを意識して1日5回スピーチ練習をする」
- 「滑舌を良くするために、早口ことばを1日5回、大きく口を開けて行う」
- 「1日3分、鏡の前で笑顔を作る練習をする」など。
この際のポイントは、行動を具体的に決めることです。
- 「顔を見て話すようにする」
- 「発音に気をつける」
- 「笑顔に気をつける」
といった抽象的な表現では行動に結びつかないので注意が必要です。
こうして、1つか2つの改善点を克服する練習をして、改めて話す機会に臨みます。
そして、また、よかった点、改善点を整理して、それを克服する練習します。
これを繰り返すことで、話し方は徐々に改善されていきます。
Nさんは、スピーチをする度に講師から、良くなった点を告げられました。
そして、その後に「次のステップに行くためには」という意味合いで、
- 「次は、聞き手の顔を一人ひとり見ながら話してみましょう」
- 「少し前置きが長いので、少しカットしましょう」
- 「自分の気持ちを話しているところは、気持ちを乗せて、音調豊かに話しましょう」
と、講師からアドバイスを受けます。
講師は、その時々の状況を見ながら、Nさんが少し努力すれば実現できるレベルを見計らってアドバイスしました。
その結果、Nさんは自分の成長を実感しながら、自身の話し方を上達させることができたのです。

4.話し方のトレーニングをしませんか?
今回は、あがり症克服のプロセスを、話し方教室を受講したNさんの例を交えて解説しました。
しかし、このプロセスを一人で継続するのはなかなか大変です。
苦手なことを続けていくのはかなりの精神力が必要になります。
日本話し方センターのベーシックコースでは、上で述べたプロセスが継続できるよう、話す場を提供し、何をどのように改善すればよいか、講師がアドバイスをしています。
その効果は多くの受講生が実感されています。
ぜひ「受講者の声」を確認の上、ご受講ください!