日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2025年5月13日説得力を高めるために効果的な話し方のトレーニング方法とは?


1.人前での話に慣れる


話し方を上達させるためには、とにかくトレーニングが欠かせません。

そのトレーニング方法として特に効果的なものが、人前に立って2分間のスピーチを行うことです。

繰り返し人前で話すことで、あがり症が改善されていきます。

また、2分間で話をまとめることで、端的にわかりやすい話をするコツが身につきます。

私たちの話し方教室では、このスピーチ実習をトレーニング方法として採用しています。

最初の頃は明らかに緊張している人でも、回を重ねる毎に落ち着いた話し方になっていきます。

そして5~6回目当たりにはあがりが感じられない態度で話ができるようになります。

人前での話しに慣れてくるのです。


2.説得力のある話をするためには?


この段階で、次に受講生に望むことは、説得力のある話し方をすることです。

説得力のある話ができるようになると、話すことに自信が持てるようになり、そのことがあがり症を更に改善することにつながるからです。

では、話に説得力をつけるために大切なこととは、何でしょうか。

それは、話に気持ちを込めることです。

大げさなくらいに気持ちを込めた話し方で、相手の感情に訴えることです。

 

一般的に、私たちは人前で話す際、正確に話そう、言葉に詰まらずにきちんと話そう、という意識が働きます。

しかし、話をする重要な目的は、聞いている人に自分の話に共感してもらうことです。

そのためには、気持ちを込めた話し方が絶対に必要です。

そのために、私たちの話し方教室では、スピーチに『会話』を入れるようお願いしています。

例を挙げてみましょう。

 

先日、銀座を歩いていると中学時代の友人に偶然会いました。
30年振りに会ったので、お互いにビックリするとともにとても懐かしく、今度ゆっくり食事でもしよう、ということになりました。

 

この話し方だと、友人と偶然に会ったという事実はわかりますが、どんな気持ちだったかなどは今一つ、伝わってきません。

気持ちが伝わってこないので、印象の薄い話になっています。

これを会話を入れて話すと、次のようになります。

 

先日、銀座を歩いていると中学時代の友人に偶然会いました。
「あれ!?、田中君じゃない?」
「あっ、もしかして斉藤君? いや~、ビックリした~」
「こっちもビックリしたよ~。でも中学時代とあんまり変わってないのですぐわかったよ!」
「ああ、斉藤君も変わってないね~。ちょっと今から行くところあるから、また今度ゆっくり食事でもしようよ」
「うん。ぜひ! じゃあLINEのアカウント交換しておこう」

 

会話を入れて話すと、聞き手に臨場感が伝わって共感できる話になります。

そして、この臨場感が説得力のある話につながるのです。

では、話に会話を入れてトレーニングすると、なぜ説得力のある話ができるようになるのでしょうか。

その理由は主に3つあります。

3.感情を込めて話しやすくなる


1つ目は、感情を込めて話す訓練になるからです。

上司への報告やプレゼンなどで話す場合、簡潔に要領よく話すことはとても大切です。

しかし、それ以上に大切なことは、話に感情を込めることです。

上に述べたように、自分の思いや考えを伝えて相手に『共感』してもらうことがとても重要です。

相手に共感してもらうには、相手の感情に響く話し方をしなければなりません。

理屈だけでは相手の感情を動かして共感を得ることは難しいのです。

 

私たちは気の置けない友人とたわいもない会話をする場合、ごく自然に感情を込めて話しています。

『会話』では自然に、話に感情を乗せることができます。

なので、緊張する場面でも感情豊かに話す訓練として、会話を取り入れているのです。

 

4.具体的な話ができる


スピーチに会話を入れる2つ目の理由は、具体的に話せるからです。

私たちの話し方教室では『具体的な話』の定義を、聞き手が頭の中で情景を思い浮かべることができる話、だと伝えています。

上の会話例のように、その場でのやり取りや心の中で思ったことをそのまま話しことばで語ると、話は格段に具体的になります。

 

5.自分の殻を破ることができる


そして3つ目の理由は、自分の殻を破ることができるからです。

会話を入れて感情表現をするのは、その場面を演じる感じになります。

慣れない人には恥ずかしいと感じることでしょう。

しかし、その恥ずかしさを乗り越えて演技をし、感情を込めて話すことで、従来の自分の殻を少し破ることができます。

話すのが苦手という人は少し引っ込み思案な所があります。

会話を入れて自分の殻を破ることで、話すことにより積極的になれます。

そして少しずつ殻が破れるにつれ、あがり症も改善されていくのです。

 

このように、会話を入れたスピーチトレーニングは、説得力のある話し方をするためにかなり効果的なものです。

もっとも、職場の朝礼でのスピーチやクライアントへのプレゼンなどで、会話を入れて話すことはかなり難しいと思います。

しかし、教室で会話を入れて話すトレーニングをすれば、会話を入れなくても感情豊かに話すことができるようになります。

例えば、上司に取引先を訪問した報告をする場合、単に事実を述べるだけでなく、取引先の担当者が言ったことを会話にして話すと、その報告はグッと分かりやすいものになるでしょう。


6.あがり症を治しましょう!


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、講師が会話を入れた話し方を丁寧にご指導しています。

また、それ以外にもあがり症を改善する具体的な方法やその練習方法などを丁寧にご指導しています。

ぜひご受講ください!
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