日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2024年5月24日話の主旨(結論)を真っ先に言おう


★こんな話をされたこと、ありませんか?


「Yさん、ご相談があります。

昨日、P商事にお邪魔したら部長が不在だったので課長と話をしました。

今度納入する商品について話をしたんですが、課長はそのことをご存じではないようで・・・」

職場のメンバーから、いきなりこんな話をされたら、あなたはどう思いますか?

きっと、(何を相談したいの? 私に何を求めているの?)と思いながら、その人の話を我慢して聞くのではないでしょうか。

そして、話が余りにも長いと我慢できなくなって、「で、何を聞きたいの?」と言ってしまうのではないでしょうか。

この場合、当然ながら、あなたにそういう態度を取らせてしまった、職場のメンバーの話し方に改善の余地があります。

では、このメンバーの話し方のどこを改善すれば良いのでしょうか。


★最初に何を相談したいのかを話す


このメンバーは、詳細な事実を時系列で話しています。

話している人にしてみれば、事実を説明しないと相談にならない、と思うでしょうし、実際、こうした話し方をする人は、かなり多いと思います。

しかし、相談される側からすると、この話し方はとてもストレスに感じます。

どういうことを相談されるのか、わからないまま話を聞くことになるからです。

こうした場合、相談する人は、どういうことを相談したいのか、その主旨を先に話すべきです。

  • 「私の判断でよいか確認させてください」

  • 「先方の真意がわからないので、アドバイスをいただきたいです」

  • 「この件を誰に確認すればいいか、キーパーソンを教えて欲しいんです」


など、何を相談したいのかを先に言うと、相手は安心して話を聞くことができます。

 

★最初に発言の主旨を話す


この相談の例に限らず、話をする際は、最初に自分がこれから何を言いたいのか、という主旨を短い言葉で話すようにしましょう。

これを実行するだけで、話は驚くほど伝わりやすくなります。

逆に、これを最初に言わないと、上の相談の例のように、聞き手は「つまり何が言いたいんだろう?」と思いながら話を聞くことになるのです。

ビジネス会話では、効率性・効果性が重視されます。

つまり「早く、正しく」伝えることが肝要です。

そのためには、相手に自分の話の主旨をいち早く分かってもらうことがとても効果的なのです。


★会議でも最初に主旨を話す


最初に主旨を話すことは、会議でもとても効果があります。

先日、私が参加したミーティングで、こんなやり取りがありました。

A「Bさんの提案はいいと思うのですが、実際に実現できますか」

B「実現には3つのステップが必要でして、1つ目はすべての関係者の合意を得ることです。これには、関係各部の協力がどうしても必要になります。2つ目のステップは・・・」

A「あの~、Bさん。私の質問に答えて欲しいんですが」

B「ですから、この提案実現のための3つのステップを説明してるんです。それで、2つ目は・・・」

A「つまり、この案が実現できるとお考えなんですね」

B「そもそも私たちは、今後、働き方を変えていくことが必要で、この案はそのための具体策なんです。今のままだと・・・」

 

結局、BさんはAさんの質問に最後まで答えませんでした。

こういう場面は、どのミーティングでもよく見かけます。

Aさんは「実現できるか」という質問をしているのですから、Bさんは真っ先に「実現可能です」と答えるべきです。

この「実現可能です」が、先に述べた話の主旨です。

この主旨を言った後に「但し、前提条件が3つあります」と説明すれば、Aさんは安心してBさんの説明を聞くことができるでしょう。

会議の場で、Bさんのような話し方をすると、時間をロスしてしまいますし、聞き手にも伝わりにくいです。

  • 「Aさんの意見に賛成です」

  • 「3つの中では、2つ目の案が良いと思います」


など、まず自分の話の主旨を短い言葉で言うことで、その発言はぐっとわかりやすくなります。


★聞き手の立場に立って話す


相談でも会議でも、多くの場合、話をする人は、詳細な事実から話し始めます。

私は、この原因は、自分は話の主旨がわかっている、ということにあるのでは、と思っています。

少し伝わりづらいかも知れませんが、自分が当然に認識していることは、相手も認識していると軽く考えて、それを言わずに詳細説明から入ってしまうのではないか、と思っています。

これを防ぐためには、聞き手の立場に立って話す、ということを常に意識することが必要です。

その第一歩が、最初に話の主旨を話すことなのです。

 

★端的に伝わる話し方を学びませんか?


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、話すトレーニングとして、2分間のスピーチ練習を繰り返し行います。

そのスピーチでは、冒頭に「〇〇という話をします」と、話の主旨を言うようご指導しています。

このトレーニングで話の主旨を最初に言うことを身につけた人は、職場や日常生活でこのことを実践して、相手に端的に伝わる話をされています。

それ以外にも、あがり症を治したい、伝わりやすい話ができるようになりたい、など、コミュニケーションのあらゆる課題に対応したトレーニングを行っています。

その効果は、多くの受講生が実感されています。

ぜひ「受講者の声」をご確認ください!
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