2023年11月11日大勢の前で話すなら、ひとりの人を見て話そう!
★人前であがるのは当たり前
皆さんは、結婚式でスピーチをしたけど、あがってしまって上手く話せなかった、という経験はありませんか?
また、研修やセミナーで大勢の人を前にして話した時、緊張してしまい頭が真っ白になってしまった、という経験はありませんか?
ベーシックコースに参加している人に「今まで人前であがった経験はありますか?」と聞くと全員が「あがった経験がある」と答えてくれます。
「人前であがるのは自分だけ」と思っている人が多いようですが、実はほとんどの人があがり症なのです。
あがっているように見えない人は、緊張をうまく押さえ込んでいるだけです。
つまり、緊張することは、人間の本能であり、だれでもあがって当たり前なのです。
ベーシックコースや2日間集中コースでは、あがり症を抑えて(=コントロールして)堂々と人前で話ができるようトレーニングを行っています。
あがる原因は人によって様々です。
場慣れしていないからあがる人もいれば、うまく話さねば、と自分を追い込んであがってしまう人もいます。
各コースの講師は、あがり症を抑えて話しができるよう、受講生一人ひとりに応じたアドバイスをしています。

★人の顔を見て話すことであがり症を抑える
ところで、このあがりを抑えて話すことに意外に効果があることがあります。
それは『人の顔を見て話す』ことです。
前回のブログで『聞いている人の顔を見てスピーチしよう』というお話をしました。
これは、説得力のある話をするためには聞いている人の顔を見て話すことが効果的だ、という趣旨の話でした。
しかし、人の顔を見て話すことは、話す人にもメリットがあります。
それが、あがり症を抑えて話すことができる、ということなのです。
その理由は主に3つあります。
★人の目を意識しなくなる
1つ目の理由は、人の目を意識しなくなるからです。
人前に立つと、自分を見ている沢山の人の目に恐怖を感じます。
そして、その多くの目に無言の圧力を感じてあがってしまいます。
この圧力を感じないようにするためには、多くの目を意識しないようにすればよいのです。
話を聴いている人のうち、一人だけを見て話せば、たくさんの人の目を気にしなくて済みます。
但し、ずっと同じ人の顔を見て話してはいけません。
他の人が「自分に向けての話ではないのか」と思ってしまい、聞こうという意識が薄れるからです。
一人の人の顔を一文節話す間見たら、次の一文節は他の人の顔を見て話します。
その一文節を話し終わったら、また別の人の顔を見て話します。
これを繰り返すことで、全体を見ながら話しているようになり、多くの聞き手を惹きつけることができます。

★落ち着いて話せる
2つ目の理由は、落ち着いて話せるからです。
聞いている人が大勢いる、と思うと、口調は自然に演説口調になります。
そうすると、余計なところに力が入って呼吸が乱れたり、口が上手く動かなかったりします。
その結果、つっかえたり言い間違えたりしてしまい、そのために余計にあがってしまいます。
しかし、1人の人を見て話すと、その人に話しかけるように話すことができます。
普段の日常会話と同じような感覚で話すことができます。
普段通りの話し方ができると、大勢の前でも少し落ち着いて話すことができるのです。
★励まされる
そして3つ目の理由は、聞いてくれている人をみることで励まされるからです。
顔を見て話す人を選ぶ際は、できるだけ笑顔で聞いてくれていたり、うなずきながら聞いてくれたりしている人にしましょう。
笑顔やうなずきは、人前で話している人にとって、とってもありがたい存在です。
「ああ、自分の話を熱心に聞いてくれている。この調子で話していいんだな」とかなり励まされます。
話す人にとってこの安心感は、落ち着いて話す上で絶大な効果があります。
できるだけ共感的に聞いてくれている人を選んで、その人を見て話すようにすることで、緊張を和らげることができるのです。
★あがり症を治すトレーニングをしましょう!
今回お話した、人の顔を見ながら話をすることは、意識しながら自分だけでできる人もいると思いますが、多くの人はある程度場数を踏むことで身につけることができることだと思います。
そのトレーニングの場として、ぜひ日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースをご活用ください。
これらのコースでは、人の顔を見て話すこと以外にも、あがり症を克服して人前で堂々と話すことに効果的な、様々な知識とスキルをお伝えしています。
そして、話し方のプロである講師が、それぞれの受講生の状況に応じて改善アドバイスを行っています。
その成果は多くの受講生に実感いただいており、「話し方を改善して人生が変わった!」と言っていただくことも珍しくありません。
ぜひ受講者の声をご一読の上、ご受講ください!