2023年11月17日信頼されるために必要なこととは?
★部長が信頼を損なった事例
私が以前務めていた会社でのことです。
私が所属していた部署の部長は「何事も自分事ととらえよう」というのが口グセでした。
「それは自分の仕事じゃない」と思うよりも、何事も自分事ととらえれば、「じゃあ、それ一緒に考えようか」という気持ちになり、チームが活性化します。
私はこの言葉を聞いて「確かに大事なことだなぁ」と思っていました。
ある年の年末、職場で大掃除をする日がありました。
部長の言葉を日頃から聞いているメンバーは全員、大掃除に参加しています。
しかし、その時、部長は大掃除をせずに自分だけ仕事をしていたのです。
その様子を見たメンバーの多くは、
「なんだ、何事も自分事ととらえようって言っているくせに、部長は大掃除は自分の仕事じゃないと思っているんだな」
と感じてしまい、それ以降、部長の話を聞いても真剣には聞かなくなりました。

★信頼はその人の行動から生まれる
私の体験が示すように、人の信頼を得るのも失うのも、言葉以上にその人の行動が大きく影響します。
私たちは普段、人とコミュニケーションを取りながら仕事をしています。
そのコミュニケーションの質が私たちの仕事の効率性・効果性を左右します。
コミュニケーションの基本は話すことです。
従って、話の仕方が私たちの仕事の生産性を左右する、と言えます。
しかし、それ以上に大切なことが『言行を一致させる」』いうことなのです。
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースは、単に話の仕方をトレーニングするだけではなく、話した内容が人に受け入れられ、信頼されるようになることを視野に入れたカリキュラムになっています。
そのカリキュラムの中に人の信頼を得るために必要なことをお伝えする講義があります。
その講義では『ことばの前に心あり、ことばの後に行動あり』という、日本話し方センターが大切にしている言葉の解説をしています。
その趣旨は、上手な話し方を身につける目的はよい人間関係を作るためであり、そのためには、言葉と行動が一致していなければならない、というものです。
自分が話している通りに行動することで、人の信頼は得られていきます。
逆に、口ではいいことばかり言っていてもその通りに行動していないと、前述の部長のように人の信頼を得ることはできないのです。
★時間と約束を守る
このように言葉と行動が一致してはじめてよい人間関係が築けます。
中でも日本話し方センターが重視している『行動』が『時間と約束を守る』ことです。
難しいことは人によってできることとできないことがありますが、時間と約束は、守ろうと思えば誰にでも絶対に守れます。
この二つをしっかりと守れれば人の信頼が得られ、よい人間関係が築けるのです。
しかし、実際は時間と約束を守るだけでもなかなかできることではありません。
特に私たちは特段の事情があったり、これは重要ではないなと判断した場合、つい自分の中で言い訳をしながら、時間と約束を簡単におろそかにしてしまいます。
しかしながら、それは自分勝手な判断であり、相手はその事情を仕方ないとも重要性が低いとも思わないかも知れません。
相手の立場に自分を置き換えて物事を考えるようにしないと、時間や約束すら守れないのです。
人に信頼され、良い人間関係を築くためには、言葉通りに行動することが何より大事です。
そしてそうした行動が周りの人によい影響を与えていくのです。

★日本話し方センターで話し方を学びましょう!
日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中コースでは、人の信頼を得るために必要な言動を具体的に伝え、それを身につけていただけるようトレーニングをしていただいています。
ベーシックコースでは、受講いただく3ヶ月の間に講義と並行して実生活で学びや気づきを実践いただき、人の信頼を得る言動を習慣にしていただいています。
一方、2日間集中コースは、人の信頼を得るために必要な要素を2日間で学んでいただき、受講後、日常で実践いただきます。
どちらのコースも、学んでいただいたことを身につけていただければ、それらはご自身の一生の財産になります。
ぜひご受講ください!