日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2023年10月12日人を惹きつける話をするためには?


★残念な話し方


テレビで政治家や会社経営者が記者会見をしている様子をよく見かけます。

大抵の人は、ほとんど下を向いて原稿を見ながら話し、時々、顔を上げるという話し方です。

こういう話し方では、話している人の熱意が聞いている人に少しも伝わってきません。

見ていてとても残念な気持ちになります。

 

これに加えて、残念に思うことがあります。

それは、話し方が一本調子で音調がないことです。

例え顔を上げて、聞いている人の顔を見て話したとしても、一本調子ではやはり熱意は伝わりません。

口調に気持ちが乗せられていないので、冷めた感じになるからです。

私たちは話している人の真意や考えの深さなどを、話の音調から判断しています。

そういう意味で、音調は話をする上でとても重要な要素なのです。

しかし、多くの人がその重要さを意識していないようです。

 

話をする際はぜひ音調豊かに話していただきたいと思います。

では、どうすれば音調豊かに話せるようになるのでしょうか。


★気持ちは声に現れる


私たちの感情はストレートに声に表れます。

例えば、上司から仕事を指示された際、その仕事に気が乗らずに仕方なく引き受けたとしたら、「分かりました」という声は何となく素っ気ないものになっているでしょう。

また、一生懸命に仕事をしているのに「もっと急いで仕上げろ!」と言われたら、「分かりました」という返事にはイライラした怒りのニュアンスが含まれます。

一方で、以前から提案していたことが承認されて上司から「よろしく頼むよ!」と言われた時の「分かりました」は、きっと喜びに満ちた声になっているに違いありません。

このように同じ「分かりました」でも、話す人の気持ち次第で、その音調は全然違います。

「あの人の声は力強い感じがする」
「この人の声はとても優しくて聞いていて気持ちがいい」

など、私たちは人の声について、このような感想を持ちます。

この声から感じる印象は、発する人の気持ちの持ち方とかなり強い関連があります。

力強い感じの声を出している人は、前向きな気持ちを持っているはずです。

また、優しい感じの声を出している人は、人に対する優しさを持っているはずです。

このように、私たちの気持ちは声にそのまま表れるのです。

そして、それが聞き手にストレートに伝わるのです。

 

しかし、私たちはこの事実を普段余り意識せずに話をしています。

話す際、原稿を読み上げることやきちんと話すことに意識を集中していると、一本調子になってしまいます。

そうではなく、聞いている人に「このことを伝えたい!」「これをわかって欲しい!」という気持ちで話をすれば、音調がついた話になります。

ぜひ話す際は、気持ちをしっかりと持って話すようにしてください。


★一人だけ見て話す


「このことを伝えたい!」「これをわかって欲しい!」という気持ちをしっかりと持てば、話に音調がつき、人を惹きつける話ができるようになります。

しかし、人前で話す際は緊張してしまうので、気持ちが乗せられず、一本調子の話し方になってしまいます。

そういう人に試してもらいたいことがあります。

 

それは、大勢いる聞いている人の中の一人だけを見て話すことです。

私たちは普段、雑談をしている時、

「え~~、そうなの!」
「そうそう、その気持ち、分かるわ~」

などと、気持ちを込めて音調豊かに話せています。

しかし、(大勢の人に聞かれている、みんなが見ている!)と思うと、あがって一本調子になってしまうのです。

大勢の中の一人だけを見て、その人に語りかけると、少し雑談と同じような感覚になれるので、音調を着けて話すことができます。

ワンフレーズ一人を見て話したら、また別の人を見てワンフレーズ話します。

私も実践していますが、大勢に話している意識が和らいで落ち着いて話せています。

ぜひお試しください。

 

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今回は話す際の気持ちの持ち方についてお話しました。

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