日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2021年8月3日あがり症を治すためにアイコンタクトを活用しよう!

皆さんは、結婚式のスピーチを頼まれたけれど、当日、あがってしまって上手く話せなかった、という経験はありませんか? また、職場の朝礼などの場で大勢の人を前にして緊張してしまい、しどろもどろになってしまった、という経験はありませんか?



人前で話す時、実は誰でも緊張しています。あがっていないように見える人はあがりをうまく押さえ込んでいるだけです。日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中セミナー、オンライン短期集中コースでは、あがりを抑えて(=コントロールして)堂々と話しができるようトレーニングを積んでいただいています。あがる原因は人それぞれ異なります。場慣れしていないからあがる人もいれば、うまく話さねば、と自分を追い込んであがってしまう人もいます。受講生それぞれに応じたアドバイスをしながら、あがりを抑えて話しができるようになっていただいています。

ところで、私はあがりを抑えて話すことに以外に効果がある、と思っていることがあります。それは、「アイコンタクト」です。「アイコンタクト」とは、大勢の前で話す時にずっと一点を見つめて話すのではなく、ある人を見てひとしきり話し、次に別の人を見て話す、というものです。聞き手からすると話し手が一点を見つめて話しているのはとても不自然な感じがします。また、自分たちを無視して話しているという感じがして話に興味を失いがちになります。なので、できるだけ多くの聞き手に目線が行くようにして話すと、聞き手に話しを聞いてもらいやすくなるのです。

一方、先ほど述べたように話し手にとって、アイコンタクトはあがりを抑える効果もあります。その理由は主に2つです。

1つ目は、たくさんの人の目を見なくて済むからです。人はたくさんの人に見られている、と思うとその無言の圧力に負けてしまい、あがってしまいます。誰でも人の目は恐いですよね。しかし、アイコンタクトで一人の顔を見ながら話せば、たくさんの人の目を気にしなくてよくなります。そして、1人の人を見てその人に話しかけるようにすれば、ある程度、普段の会話と同じような感覚で話すこともできるでしょう。こうした効果であがりを抑えることができます。

2つ目は、聞いてくれている人をみることで勇気づけられるからです。一人ひとりの顔を見る際に、笑顔で聞いてくれていたり、うなずきながら聞いてくれたりしている人を探しましょう。そして、なるべくそういう人を見て話すようにするのです。笑顔やうなずきは緊張している話し手にとってはとてもありがたいものです。ああ、私の話を聞いてくれている、この調子で話をしていいんだ、と勇気づけられます。なので、できるだけ共感的に聞いてくれている人を選んで、その人を見て話すようにすることで、緊張を和らげることができるのです。

在宅勤務が普及しつつあるとは言え、これからも大勢の前で話す機会はあるはずです。そうした際に、ぜひアイコンタクトをしながら話せるよう、今から意識して練習をしてみてはいかがでしょうか。
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