2023年9月1日「間」を活用して説得力のある話をしよう
★説得力のある話をする秘訣、『間』
「もっと説得力のある話し方を身につけたい」
そう思っている方は大勢いらっしゃると思います。説得力のある話にするポイントはたくさんありますが、その中でも私が特に大切だと思っているものがあります。それは『間』です。
話の『間』とは、話す人がわざてと作った沈黙のことです。話に詰まったり、話す事を忘れてしまったりして黙るのは『間』とは言いません。この『間』を活用することで、あなたの話を格段に説得力あるものにすることができます。
『間』を取った話し方とは、話していて文章が区切れたら、すぐに話さずにしばらく黙る話し方です。では、この『間』にはどういう効果があるのでしょうか。

★落ち着いて話ができる
『間』の効果の1つ目は、落ち着いて話ができることです。
『間』を取らずに続けて話をすると、一文を話した後、すぐに次の話をせねばならないという焦りが生じてしまいます。すると、話すスピードが早くなり、つっかえたり「え~、あの~」という言葉ぐせが増えたりしてしまいます。また焦りが続くと話が支離滅裂になってしまう可能性もあります。
一文を話し終えたところで、わざとしばらく黙る(『間』を入れる)ことで、自分を落ち着かせることができます。また、自分のペースで話せるようになります。
★理解しやすい話し方になる
2つ目は、聞き手が話を理解しやすくなることです。
人は、『話を聞くこと』と『話を理解すること』を同時にはできません。例えば、社長が朝礼で「昨日、大型案件の受注が決まりました!」と言えば、聞き手は「やった!これで今期の業績は安心、ボーナスも期待できるな」などと考えるでしょう。このように聞き手は話を聞いたら、それについて考えたり感じたりしているのです。従って、話し手は聞き手が『話を聞く時間』と『話を理解する時間』を別々に持てるように話さねばなりません。そのために『間』が必要なのです。
話に『間』がないと、聞き手が今聞いた話について考えたり感じたりする余裕がありません。せっかくの話を十分に理解されないまま終わってしまいます。これはとても勿体ないことです。話に『間』を入れることで、聞き手は話を理解する時間を持つことができます。話は一方的に話しているようでも、実は、聞き手が考えたり感じたりすることで双方向にすることができるのです。この点でも『間』は非常に大切です。

★聞き手を惹きつけることができる
そして3つ目は、話にインパクトを持たせて聞き手を惹きつけることができることです。
例えば、日常会話で、「私、雨男でね~。去年の冬、山口に旅行に行った時も、雨よ降るな、と祈ったんです。そしたら雨は降らずに済みました!」と言った後、しばらく黙ります(『間』を取ります)。すると、聞き手はその『間』のあいだに「ああ、晴れだったんだな」と考えます。その後に「雪だったんです」と言えば、意外さが強調されて会話はグッと面白いものになります。これを『間』を取らずにすぐに「そしたら雪だったんです」と言ってしまうと、聞き手が「ああ、晴れだったんだな」と考える時間がないので、意外に思うこともないでしょう。もったいない話し方だと思います。
このように、話に『間』を入れることには様々なメリットがあります。しかし、多くの人は『間』を取ることで生まれる沈黙の時間が怖いので、なかなかわざと黙ろうとはしません。ぜひ少し勇気を出して、話に『間』を入れることを意識してみてください!
★ベーシックコースで話し方に磨きをかけましょう!
日本話し方センターのベーシックコースでは、『間』の取り方も含めた、効果的な話の仕方、相手に伝わる話の組み立て方、相手に話を聞いてもらえる立ち居振る舞いなど、コミュニケーション全般について幅広くご指導しています。ここでの学びや気づきは、日常のあらゆる場面で活用できるものです。その効果は多くの受講生が実感されています。ぜひ受講者の声をご確認ください。その上で、ご受講をご検討ください!