日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年7月7日話し上手になるために欠かせないこととは?


★話が苦手な原因は話す材料がないこと


話が苦手、という人は世の中に大勢います。
「緊張して思うように言葉が出てこない」
「言いたいことがうまくまとめられない」
「話が面白くないので聞いてもらえない」
話が苦手な人は、こうした悩みを解決するために、話し方のテクニックを学んで身につけたいと思っておられると思います。確かに、話し方のトレーニングを受けてテクニックを身につけることはとても有効な解決策です。しかし、それと同時に意識せねばならないことがあります。それは『話のネタ』を集めることです。

材料がないと料理は作れません。これと同じように、話もそもそもネタがなければ話せないのです。しかし、この当たり前の事実を多くの人は見過ごしています。話が苦手である大きな原因は実は自分の中に『話のネタ』がストックされていないことなのです。



★話のネタは日常の中にたくさんある


では、その話のネタはどうすれば集めることができるのでしょうか。
実は話のネタは私たちの日常の中にたくさんあります。私たちはそれを見逃しているだけなのです。とは言え、こういうお話をすると、
「私は、朝起きて仕事をして、お昼と晩ご飯を食べて寝る。毎日これの繰り返しで話のネタになるようなものはないよ」
と考える人もいるでしょう。いえいえ、話のネタは、宝くじに当たった、甲子園で大活躍をした、といった大それたものである必要はありません。日常でちょっと心が動いたことが立派に話のネタになるのです。以下に私の話のネタをご紹介します。

 

★仕事で経験したこと


つい先日のことです。ある方とオンラインでセンターのサービスの説明をさせていただく約束をしていました。当日、お約束の時間になりましたが、その方がオンラインに参加されません。しばらく待ちましたがやはりログインされません。(きっと面談の約束自体、忘れてしまったのかな)と思い、諦めようかと思いましたが、(ひょっとしたら時間を間違えているのかも知れないから30分だけ待ってみよう)と考え、待つことにしました。
そして、当初の約束から29分過ぎた時、その方がオンラインに参加されたのです。案の定、「すみません!時間を間違えていました~。ダメ元でログインしたんですが、まさか待っていていただけるとは思ってませんでした!」とのことでした。その後、無事にサービス内容を聞いていただくことができ、前向きに検討いただけることになりました。この経験から、私には「誠意を尽くそう」というテーマの話のネタができました。


★夕食を食べようとした時のこと


また、少し前にこういうことがありました。
出張先の金沢で夕食を食べようと店を探しましたが、私がいた場所は住宅街なので中々お店が見つかりません。15分くらい歩いて、やっと一軒のラーメン屋を見つけました。やれやれ、やっと食べられると思いながら、お店の外にあるメニューを見ていて、ふと支払い方法が気になりました。店員さんに聞いてみると現金のみとのこと。それを聞いて、私はその店で食べることを諦めなければなりませんでした。その時、現金を持っていなかったからです。
普段、東京で外食する時、私は電子マネーが使えるお店しか利用していませんでした。そのため、私は現金を持って歩く習慣がありません。出張先ですから現金しか使えない店があることを前もって予想していれば、現金を持って行ったでしょう。しかし、私はそのことに気付かずに外出してしまったのです。結局その日は、コンビニでお弁当を買って済ませました。このことから「先々を予想して行動しよう」という話のネタができました。

 

★日本話し方センターで話のネタ作りを学びましょう!


いかがでしょうか?
上の例のように話のネタは日常の中にたくさんあります。なので、ちょっと心に残ったことをメモしておくと結構集まります。また、集める際には自分の意見を添えておくと、朝礼のスピーチでも雑談でもネタとして使いやすくなります。

日本話し方センターのベーシックコースでは、あがりを抑えて人前で話すスキルとともに、話のネタの集め方や、そのネタをわかりやすい話に構成する方法などをご指導しています。ぜひ受講をご検討ください!
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