2020年1月29日表情や声の調子が印象を決める
今日、お昼にラーメン屋に行きました。
「いらっしゃいませ。カウンターにどうぞ。こっちかこっちの席で。」
ここのラーメンは時々食べたくなるので、たまに来ていますが、この店員さんは始めて見る人でした。
少し言い方が雑なのが気になりましたが、そのままカウンターに座りました。
それから少し気になってその店員さんを見ていました。
お客さんが入ってきても「いらっしゃいませ。」と言わないこともあります。
また、言っても声が小さく、明るさもありません。
何よりも、まったく笑顔を見せませんでした。
ずっと機嫌が悪そうな表情です。
私は昔から店員さんの接客態度がとても気になる方です。
正直、この店員さんの表情や音調はとても残念なものでした。
相変わらずラーメンはおいしかったのですが、この店員さんがいるのなら、しばらくこの店に来るのは止めよう、と思いました。
お店を出て、店員さんの表情などを思い返していた時、宅配便の荷物を集荷している人とすれ違いました。
その人も、面倒くさい、といった表情で集荷のカゴを押しているのです。
ラーメン屋の店員の表情が気になったばかりだからかも知れませんが、この宅配便の集荷をしている人の表情も気になってしまいました。
この人に荷物預けたら雑に扱って傷つけたりしないかな、とつい思ってしまいました。
話し方教室では、「メラビアンの法則」というものを紹介しています。
その人と会った時の印象を、他の人はどういう面で評価しているのか、ということを実験した結果をまとめたものです。
その結果、表情が55%、声の調子が38%、話の内容は7%でした。
例えば、人から「ありがとう」と言われたとします。
その人がブスッとした表情で、かつ、余りうれしくないような声の調子で言われた場合、言われた人は、感謝されたと思うでしょうか。
まず思わないですよね。
逆に、「あなたってバカね~」と友達に言われたとします。
その友達がニコニコしながら、かつ、声の調子も優しい感じだったら、状況にもよりますが、バカにされたとは思わないかも知れません。
このように、人に与える印象は言葉ではなく、表情や声の調子の方がはるかに重要なのです。
私は、ラーメン屋の店員さんや宅配便の方を見て、このことを改めて思い出しました。
表情や声の調子で気をつけたいのは、普段は明るい表情と声の調子で話していても、
体調が悪かったり、不機嫌だったりした時には、その気持ちがそのまま表情などに出てしまいます。
そういうときにあなたに接した人は、その時の表情や声の調子であなたの印象を決めてしまいます。
これはとてももったいないことですね。
なので、機嫌や体調が悪い場合でも、表情や声の調子にそれが直接でないよう、あえて自分を演じることも必要なのです。
今日のお昼は上に述べたようなことがあり、気持ちよく過ごせたとは言えませんが、こうした話の材料が集まったと考えると、よかったのかも知れません。
日本話し方センターの話し方教室では、話す際の表情や声の調子も非常に重要な要素であることをお伝えした上で、それらも含めた総合的な話し方のご指導を行っています。
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