日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年6月13日良い人間関係を作る上で欠かせないものとは?

 

★良い人間関係を作ることは非常に重要


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーでは、話し方のみならず、コミュニケーションに関するスキル全般を身につけていただいています。その講義の中には、一見、話の仕方とは関係がないように思えるものもあります。それらの講義のテーマの中心にあるのが『良い人間関係を作る』という概念です。日本話し方センターではこの『良い人間関係を作る』ことを非常に重視しています。

それは、いくら話し方が上手くなっても、聞き手から嫌われていたり、良い印象を持たれなかったりしては、せっかくの話もきちんと聞いてもらえないからです。話す目的は、自分の話に共感してもらったり、場合によっては話した通りに動いてもらうことです。人間関係が良くないと、この目的が達成できません。なので、私たちは『良い人間関係を作る』ことをとても大切にしているのです。


★話は誰が話すかがとても大事


では、良い人間関係を作るにはどうすれば良いのでしょうか。

例えば、常々朝礼で「自分の仕事に関することは、どんなことでも自分事としてとらえよう!」と言っている部長が、部下がお客様とのトラブルで困っているのに知らん顔をして声もかけないとしたら、その部のメンバーはどう思うでしょうか? 「なんだ。自分事として捉えようなんて言ってるけど、口先だけで本当はそんなこと考えてないんだな」と思い、部長の言うことを聞く耳は持たなくなるでしょう。

人は、話していることと実際の行動が矛盾している人のことは信頼しようとしません。従って、その人の話は聞きません。上の例で言えば、部下のトラブルに知らん顔をしている部長は、自分事と捉えていないと思われて当然なのです。ひょっとしたら、部長はその部下が自分でトラブルを解決することを期待して何も言わずにいるのかも知れません。しかし、それは部長の独りよがりです。部のメンバーが部長の態度をどうとらえるかが重要なのです。

このように、話はその人の日頃の行動と一致していて初めて聞いてもらえます。従って、どんな話をするか、という前に、誰が話をするか、がとても大事なのです。

では、話を素直に聞いてもらえるために、日頃から気をつけるべき行動とはどういうものでしょうか。

 

★時間を守る


1つ目は、時間を守ることです。当たり前のことと思われるかも知れませんが、案外できていない人が多いのです。例えば、皆さんの周りで会議にいつも5分遅れてくる人はいませんか? そういう人は5分くらい遅れても自分は時間を守っていると思っている可能性が高いです。しかし、時間通りに着席している人は5分間、自分の時間を奪われているのです。待っている間イライラしているでしょうから、平気な顔をして5分遅れて入ってきた人を信頼する気にはなれないはずです。この例でおわかりのように、人に信頼されるためには時間は必ず守らねばなりません。

★約束を守る


2つ目は、約束を守ることです。自分の言ったことはその通りに行動すべきですが、すべてを言ったとおりに行動するのは中々難しいものです。また、言ったことがそれほど重要なものでなければ、他の人はさほど気にしないでしょう。しかし、約束したことを守らないと、人は間違いなくその人に不信感を持ちます。逆に約束したことを必ず守る人であれば、他の人はそれだけでその人を信頼します。特に仕事に関する約束、お金に関する約束は人の記憶に残るので必ず守るようにしましょう。

社会的な活動をする上で、時間と約束は常に人が意識するものです。これらを確実に守ることで他の人の信頼が得られます。そうすることで、話を聞いてもらえる人間関係が築けていくのです。

 

★良い人間関係の作り方を学びましょう!


日本話し方センターでは、話し方=コミュニケーション全般ととらえて、あるゆる側面から必要な講義を行い、実習でのご指導を行っています。その様子はベーシックコース無料体験教室で直接ご覧いただけます。ぜひご参加ください!
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