日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2020年10月5日日常会話を楽しもう!

私は職業柄、よくネットでコミュニケーションに関する記事を読んでいます。

最近、「都会型の会話と田舎型の会話」という記事を見つけました。

Pachiさんという方が書かれた記事です。

会話には都会型と田舎型があり、両者を次のように比較しています。

都会型の会話と田舎型の会話 - Pachi - the Collaboration Energizer

「シンプルに表現すれば、会話を通じてものごとを進めるたがるのが都会型の会話のしかたで、その場に止まり気持ちを受け止めるのが田舎型の会話のしかただ」と記事では書かれています。

その上で、「僕たちは、本当はもっとじっくりこの場にとどまり、そんなに急がせず、ゆっくりと話が発酵していくのを待つべきなのかもしれない。

~ 中略 ~

せめて、もう少しだけでも寝かせてみることを意識するようにしてみてもいいのかも」

と書いています。

全く同感です。

ことさらに意味を求めず、目的のない会話を楽しむ。

そうした心の余裕、ゆとりは、人生の豊かさを感じることにつながるのでしょう。

 

しかしながら、現代に生きる私たちは、どこに住んでいようと、なかなか「田舎的な会話」を楽しむ境地にはなれません。

日本話し方センターでは、主にビジネスの場面で効率的かつ効果的に伝わる話し方をご指導していますが、一方で日常会話についてもそのポイントをお伝えしています。

その分類からすると、上の記事の「都会的な会話」は「ビジネス会話」、「田舎的な会話」は「日常会話」に近いものかも知れません。

そして、そのように置き換えてみると、「日常会話」は上の表の「田舎的な会話のしかた」とは少し違った見方が出てきます。

「日常会話」には目的や意図があります。

それは「人間関係をよくする、維持する」ということです。

一方、「田舎的な会話」はそうした人間関係が既にできあがっていて、その関係の上に成り立った関係性をゆっくりと味わう、という境地のような気がします。

そう考えると、この「田舎的な会話」という豊かさを感じさせる状態に到達するためには、「日常会話」を大切にし、楽しむということが必要なのではないでしょうか。

 

日本話し方センターのベーシックコースでお伝えしている日常会話のポイントは主に3つあります。

1つ目は、相手に話を合わせる、ということです。

「そんなこと当たり前じゃないか」と思われるかも知れませんが、実際には私たちはこれができていないことが多いのです。

それは、私たちが自分中心に物事を捉え勝ちだからです。

会話の途中で自分が話したい方向に話を持って行ってしまった、ということはどなたにも思い当たるのではないかと思います。

相手の気持ちや相手の言いたいことに焦点を当てて会話を運ぶことが重要です。

 

2つ目は、相手が話したいと思うような話題を選ぶことです。

日常会話の秘訣は相手に話をしてもらうようにすることです。

人は基本的に自分の話をするのが好きなのです。

人間関係をよくするには、相手に気持ちよくなってもらうことが必要です。

なので、日常会話ではできるだけ相手に気持ちよくはなしてもらうために話題も相手に合わせて選ぶことが大切です。

 

そして3つ目は、相手の話を興味を示しながら聞く、ということです。

人は自分の話を熱心に聞いてくれる人には、間違いなく好感を持ちます。

好感を持たれると、相手は私の話も熱心に聞いてくれます。

お互いが熱心に聞くので会話が盛り上がります。

上のようなことに留意して、人間関係をよくする日常会話を心がけていただければ、と思います。

 

日本話し方センターのベーシックコースを受講して、日常会話もできるようなった、という受講生は数多くおられます。

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