日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2023年6月1日心温まる話を集めよう

 

★人間関係を良くする話し方はとても大切


日本話し方センターの話し方教室には、2つの大きな柱があります。『人前であがらずに堂々話ができるようになる』と『良い人間関係が築ける話し方ができるようになる』です。多くの受講生が強く望まれているのは1つ目のあがり症改善で、2つ目の人間関係を良くする話し方を意識している人は少ないように感じています。しかし、私たちが生きていく上で人間関係を良くすることはとても重要ですので、私たちは1つ目のあがり症の改善以上に人間関係をよくする話し方を重視しています。


★明るい話をする


人間関係を良くする話をするためのポイントは幾つかありますが、その一つに『明るい話をする』ということがあります。どんなに上手で分かりやすく、また聴き取りやすい話し方をしても、その内容が人の悪口やネガティブなものだったら人は進んで聞こうとはしないでしょう。また、そういう話をする人は『いい人だ』とは思われないので人間関係を良くすることもできません。なので、相手に良い印象を持ってもらい人間関係を良くするために、明るい話をすることはとても大切なことなのです。

明るい話をするためには、そうした話を日頃から意識してストックしておくことが肝要です。以下にその例を示します。

 

★明るい話の例


私が毎朝出勤時に乗る電車はほぼ時間が決まっています。その電車には途中の駅から車椅子の女性が乗ってきます。まだそんなに混んでいない時間帯ですので、車椅子も余裕で乗れます。電車とホームと間には段差がありますので、駅から乗るときも、駅で降りるときも、駅員さんが板を敷いてサポートしています。先日の朝、いつものようにその様子を見ていた私は、ふと、10年ほど前に見た光景を思い出しました。

当時、私は名古屋に単身赴任していて地下鉄桜通線の今池駅から国際センター駅まで通勤で利用していました。ある日の会社からの帰り、途中の駅で車椅子の男性が乗ってきました。そして、私が降りる今池駅の一つ手前の車道という駅でその男性が降りました。
車道駅でも、駅員さんが電車とホームとの間に板を敷いて男性が降りるのをサポートしていました。私はその男性が降りるとき、
駅員さん「はい、どうぞ」
男性「済みません」
という会話が交わされるだろうと勝手に想像していました。
しかし、実際の会話は
駅員さん「お帰りなさい!」
男性「ただいま!」
だったのです。お二人ともとても元気のいい挨拶だったので『!』をつけました。

私はその会話を聞いて、言いようのない清々しさを感じたことを今でも覚えています。恥ずかしながら、私はこの光景を
男性=『助けられる人』、駅員さん=『助ける人』ととらえていました。
しかし、その会話を聞いた途端、自分の間違いに気付かされたのです。
お二人はその地域に一緒に住んでいてお互いに違う役割を担っている人なのです。たまたま私が見た場面では、確かに駅員さんはその男性を助けていましたが、男性がしている仕事は別のところで確実にこの駅員さんの役に立っているはずなのです。
私は当時、この清々しい場面を見て気持ちがとても温かくなったことを今でも覚えています。


★日常の中に明るい話題はたくさんある


上の例のように、私たちは日常、実に色々な光景や情報に接しています。それらがネガティブなものだったり関心しないものだったりすると、こちらの気持ちも暗くなります。逆に、それらが明るいものやポジティブなもの、感動するようなものだと、私たちの気持ちは確実に温かなものになります。日常の中から気持ちが温かくなる物事を集めてストックしておき、スピーチや雑談でそれらをもとに話をすれば、聞いている人の気持ちが温かいものになり、話しているあなたに良い印象を持ってくれるでしょう。

ぜひ日常の中の明るい話を集めてください!

 

★人間関係を良くする話し方を身につけましょう!


人間関係を良くすることは、私たちが幸せに生きていく上でとても重要なことです。そして、人間関係を良くするためには、それが実現できる話し方を身につけることが必須です。冒頭述べたように、日本話し方センターでは人間関係をよくする話し方を重視し、それに必要な知識とスキルを身につけていただいています。その効果は多くの受講生が実感されています。ぜひ受講者の声をご確認ください。その上で受講をご検討ください!
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