日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年5月12日大きな声で話すための2つのポイントとは?

日本話し方センターのベーシックコースは、1回2時間の講座を無料で見学いただくことができます。先日、見学に来られたPさんから見学終了後、「みなさん、声が大きいですね!」という感想をいただきました。



★ベーシックコース受講で声が大きくなる要因は主に2つ


Pさんに見学いただいたのは全12回の講座の5回目です。まだ本格的なスピーチ実習が始まったばかりですが、受講生の皆さんの声は大きく、しっかりと聞き取ることができました。しかし、そんな彼ら彼女らも、講座がスタートした当初はそんなに大きな声ではありませんでした。一般的に、ベーシックコースの受講生はだいたい5回目くらいで大きな声が出せるようになってきます。なぜそうなるのでしょうか? 私は大きく2つの要因があると思っています。



★気持ちの切り替え


1つ目は、気持ちを切り替えた、ということがあります。
ベーシックコースでは、受講生が毎回、教室の前に立って2分間のスピーチを行います。話し方教室を受講される方の多くは、人前であがるのを何とか改善したい、という切実な思いを持っています。なので、覚悟を決めて教室の前に出てスピーチをされています。「『恥ずかしい』なんて言っていられない」。そんな気持ちで思い切りよく話をされます。このように気持ちを切り替えたことによって、以前よりも大きな声で話すことができるのです。



★あがり症を改善


2つ目の要因は、あがりを抑えることができるようになった、ということです。
講座が始まって間もない頃は、受講生のほとんどは人前で話す際にあがっています。あがっていると、無意識にのどを締め付けてしまっているので、大きな声が出しにくいのです。大きな声、よく通る声を出すためには、あくびをした時のようにのどの奥を広げないといけません。そのためには、のどや上半身をできるだけ緩める必要があります。話し方教室では、実習で行うスピーチは自宅で30回以上声に出して練習してきてください、とお願いしています。この事前準備を素直にやった受講生は、教室の前に立ってスピーチをしても以前よりは確実にあがらなっています。その結果、のどを不必要に締め付けることがなく、大きな声が出やすくなるのです。



★意識することが大事


ところで、先日見学に来られたPさんも、声が小さいことが悩みだということでしたので、見学終了後、少しレクチャーをしました。Pさんに少し離れたところに立ってもらい、私に向かって大きな声で「こんばんは!」と言ってもらいました。ご本人が仰るとおり、最初はこもった感じの小さな声でした。そこで私は「怒鳴ってください」とお願いしました。すると、何回かやっているうちに大きな声になってきました。その様子をビデオに撮って見てもらったところ、「自分では怒鳴ってしまって、とても不自然に感じたけど、ビデオで見ると全然怒鳴っている感じがしないですね」と仰いました。Pさんもレクチャーといういつもとは異なる場で、少し気持ちを切り替えて怒鳴ってくださいました。一瞬ではありますが、意識してのどの締まりを緩めたのです。それによって、ご自身でも意外なくらい大きな声が出せたのではないか、と思っています。
何事も実践してみることが大事です。大きな声を出したい方は、カラオケボックスなどで、のどの締まりを緩めて、思い切って怒鳴ってみてください。



★ベーシックコースでは発声のトレーニングもできます!


日本話し方センターのベーシックコースでは、話し方に関するあらゆることを講義し、トレーニングで身につけていただいています。上で述べた大きな声を出すことや、要領よく話すこと、音調豊かに話すことなど、お一人おひとりに応じたご指導をしています。ぜひ受講をご検討ください!

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