日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2022年10月16日あがり症を抑えて話す秘訣とは?



★多くの人が人前であがる


皆さんは、結婚式のスピーチを頼まれたけれど、当日、あがってしまって上手く話せなかった、という経験はありませんか? また、職場の朝礼で大勢の人を前にして緊張してしまい頭が真っ白になってしまった、という経験はありませんか? 日本話し方センターのベーシックコースに参加している人に「今まで人前であがった経験はありますか?」と聞くと全員が「あがった経験がある」と答えてくれます。「人前であがるのは自分だけ」と思っている人が多いようですが、実はほとんどの人があがり症なのです。あがり症のように見えない人はあがりをうまく押さえ込んでいるだけです。



日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーでは、あがり症を抑えて(=コントロールして)堂々と話しができるようトレーニングを行っています。あがる原因は人によって様々です。場慣れしていないからあがる人もいれば、うまく話さねば、と自分を追い込んであがってしまう人もいます。各コースではあがり症を抑えて話しができるよう、講師が受講生一人ひとりに応じたアドバイスをしています。



★アイコンタクトであがり症を抑える


ところで、私はあがりを抑えて話すことに意外に効果がある、と思っていることがあります。それは「アイコンタクト」です。アイコンタクトとは、大勢の前で話す時にずっと一点を見つめて話すのではなく、聞き手の中の特定の人を見てひとしきり話し、次に別の人を見て話す、というものです。話し手が一点を見つめて話しているのは聞き手にとってとても不自然に感じるものです。また、聞き手を見ずに話していると、聞き手は無視されていると感じて話に興味を失いがちになります。なので、人前で話す際はできるだけ多くの聞き手に目線が行くようにして話すと、話しを聞いてもらいやすくなるのです。


一方、アイコンタクトは話し手にとってあがり症を抑える効果もあります。その理由は主に3つです。



◎多くの人の目を意識しなくて済む

1つ目は「多くの人の目を意識しなくて済む」からです。
一般的に人は沢山の人に見られると、その人たちの目に恐怖を感じます。そしてその多くの目線が無言の圧力となり、その圧力に負けてしまって、あがってしまいます。この圧力を感じないようにするためには、多くの目を意識しないようにすればよいのです。アイコンタクトで一人の顔を見ながら話せば、たくさんの人の目を気にしなくて済みます。



◎リラックスして話せる

2つ目は「少しリラックスして話せる」からです。
多くの人を意識して話すと、どうしても演説口調になります。余計なところに力が入って呼吸が乱れたり、口が上手く動かなかったりします。その結果、つっかえたり言い間違えたりしてしまい、そのために余計にあがってしまいます。しかし、アイコンタクトを取りながら1人の人を見てその人に話しかけるようにすれば、ある程度普段の会話と同じような感覚で話すことができます。普段通りの話し方ができると、大勢の前でも少しリラックスして話すことができるのです。



◎勇気づけられる

そして3つ目は「聞いてくれている人をみることで勇気づけられる」からです。
一人ひとりの顔を見る際は、できるだけ笑顔で聞いてくれていたり、うなずきながら聞いてくれたりしている人を見ましょう。笑顔やうなずきは緊張している話し手にとってはとてもありがたいものです。「ああ、私の話を聞いてくれている。この調子で話をしていいんだ」とかなり勇気づけられます。話し手にとってこの安心感は、落ち着いて話す上で絶大な効果があります。できるだけ共感的に聞いてくれている人を選んで、その人を見て話すようにすることで、緊張を和らげることができるのです。



★あがり症を治すトレーニングをしませんか?


今回はアイコンタクトについてお話しました。日本話し方センターのベーシックコース2日間集中セミナーでは、これ以外にもあがり症を治すための知識やトレーニング方法をお伝えし、受講生に実際にやってもらいながらあがり症を治しています。その成果は多くの受講生が実感しています。ぜひ受講者の声をご一読の上、受講をご検討ください!

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