2020年2月28日話す目的を意識する
先日、話し方教室を受講されているKさんから、会合でのあいさつについてアドバイスして欲しいというご要望をいただきました。
その際に、Kさんがあいさつをする予定の会員制クラブのあるイベントで、その頃の会長があいさつをされているビデオを見せてもらいました。
あいさつは次の様なものでした。
「本日はご参加いただき、誠にありがとうございます。
おかげ様で、本日のイベントには約200人もの方に参加いただきました。
幸いお天気にも恵まれ、皆様と楽しく過ごすことができました。
私は会長としてこのイベントに参加するのは2回目になります。
今年で会長職を辞し、来年は皆さんと同じ立場でこのイベントに参加しようと思っています。
来年も引き続き、宜しくお願いいたします。
本日はご参加いただき、ありがとうございました。」
Kさんは、このビデオの会長に代わって次回のイベントであいさつをされる予定とのことです。
私はこのビデオを見た後、Kさんと次のような会話をしました。
私:「どんなあいさつをしたいのですか?この方のようなあいさつですか?」
Kさん:「いや、もう少しマシなあいさつがしたいんです。でも、何をどうすればいいのかわからないんです。」
私:「何が物足りないと思いますか?」
Kさん:「ん~。何だかありきたりな感じがします。」
私:「そうなんですよね。この方は特にこれが言いたい、という目的意識を持たずにあいさつをされているように感じます。
Kさんがあいさつをされるなら、まず目的を意識しましょう。
つまり、このあいさつで何を伝えたいのか、をはっきりさせましょう。」
人は、話をする目的を考えずに話してしまうことが非常に多いです。
上のようなあいさつでもそうですし、会議でも、会議の目的を意識せずに思いついたことを発言しているシーンに度々出くわします。
人は、考える時には視野が狭くなるので、何のために話をしているのか忘れてしまう、ということはある意味自然なことではあります。
そして、実は、話以外のあるゆる行動で、目的を考えない、ということが見受けられます。
例えば、仕事でデータを分析したり、数字をまとめたりする場合でも、何のためにその作業をするのか、ということを考えず、その作業をすることが目的になってしまっていることがよくあります。
Kさんとの会話が続きます。
私:「Kさんは会長に就任されたら、メンバーに何を伝えたいですか?」
Kさん:「このクラブが行っている社会貢献は大変意義があることだ、ということを伝えたいと思っています。」
私:「いいですね~。では、Kさんのあいさつは、このクラブの活動は社会的に意義があるのでこれからも盛り上げていきたい。
そのためには会員の結束を固めたいので、こうしたイベントにもぜひ参加いただきたい、という趣旨でまとめられてはどうでしょう。」
Kさんは私の提案に納得され、今、原稿を作って練習をされています。
以前のブログにも書きましたが、話には目的があるはずです。
日常会話でも、人間関係をよくする、という目的があります。
話す時に、その目的を少し意識するだけで、今までと違う話ができるのです。
私は、Kさんのイベントでのあいさつが成功することを、今、心から願っています。
その際に、Kさんがあいさつをする予定の会員制クラブのあるイベントで、その頃の会長があいさつをされているビデオを見せてもらいました。
あいさつは次の様なものでした。
「本日はご参加いただき、誠にありがとうございます。
おかげ様で、本日のイベントには約200人もの方に参加いただきました。
幸いお天気にも恵まれ、皆様と楽しく過ごすことができました。
私は会長としてこのイベントに参加するのは2回目になります。
今年で会長職を辞し、来年は皆さんと同じ立場でこのイベントに参加しようと思っています。
来年も引き続き、宜しくお願いいたします。
本日はご参加いただき、ありがとうございました。」
Kさんは、このビデオの会長に代わって次回のイベントであいさつをされる予定とのことです。
私はこのビデオを見た後、Kさんと次のような会話をしました。
私:「どんなあいさつをしたいのですか?この方のようなあいさつですか?」
Kさん:「いや、もう少しマシなあいさつがしたいんです。でも、何をどうすればいいのかわからないんです。」
私:「何が物足りないと思いますか?」
Kさん:「ん~。何だかありきたりな感じがします。」
私:「そうなんですよね。この方は特にこれが言いたい、という目的意識を持たずにあいさつをされているように感じます。
Kさんがあいさつをされるなら、まず目的を意識しましょう。
つまり、このあいさつで何を伝えたいのか、をはっきりさせましょう。」
人は、話をする目的を考えずに話してしまうことが非常に多いです。
上のようなあいさつでもそうですし、会議でも、会議の目的を意識せずに思いついたことを発言しているシーンに度々出くわします。
人は、考える時には視野が狭くなるので、何のために話をしているのか忘れてしまう、ということはある意味自然なことではあります。
そして、実は、話以外のあるゆる行動で、目的を考えない、ということが見受けられます。
例えば、仕事でデータを分析したり、数字をまとめたりする場合でも、何のためにその作業をするのか、ということを考えず、その作業をすることが目的になってしまっていることがよくあります。
Kさんとの会話が続きます。
私:「Kさんは会長に就任されたら、メンバーに何を伝えたいですか?」
Kさん:「このクラブが行っている社会貢献は大変意義があることだ、ということを伝えたいと思っています。」
私:「いいですね~。では、Kさんのあいさつは、このクラブの活動は社会的に意義があるのでこれからも盛り上げていきたい。
そのためには会員の結束を固めたいので、こうしたイベントにもぜひ参加いただきたい、という趣旨でまとめられてはどうでしょう。」
Kさんは私の提案に納得され、今、原稿を作って練習をされています。
以前のブログにも書きましたが、話には目的があるはずです。
日常会話でも、人間関係をよくする、という目的があります。
話す時に、その目的を少し意識するだけで、今までと違う話ができるのです。
私は、Kさんのイベントでのあいさつが成功することを、今、心から願っています。