成果発表

日本話し方センターのセミナー最後には、受講の成果を発表するカリキュラムがあります。その際の受講の成果発表文の要約をご覧いただけます。

話すことへの自信や、話の組み立て方の向上を実感された受講生が沢山いらっしゃいます。

ベーシックコース 成果発表

挨拶で講演会が成功した

教室の初めの講義で先生が、
「挨拶をして良い人間関係をつくることを、ここで学んでください」と。
次の日から実践してみることにしました。

私の勤めるフロワーは様々な部署に人がいます。
業務に関わることがない限り話すことはありませんでした。
翌日からすれ違う人に「おはようございます」の挨拶から始め、
「今度、歓送迎会の幹事を任されちゃったんです。いいお店知りませんか」
「それなら駅前にいいお店あるから後で場所教えてあげるよ!!」
と業務外のことも話すようになりました。

ある日、取締役から
「加藤さん、今度東南アジアの環境規制について講演してもらうことを
決めたからよろしく頼むよ」
と依頼され、講師をすることになりました。
講演内容は、私が経験の無い内容であり、とりあえず片っ端から
資料を集めてみたものの、情報が少なく信憑性の薄いものでした。

いつものように、給湯室でお弁当箱を洗っていると
「ゆきなちゃん、今度講演会の講師やるんだって?
それならこの間までインドネシアにいた、齋藤さんに声をかけてみたら?」
「ほんとうですか?ありがとうございます」
「齋藤さん、私今度“東南アジアの環境規制”を題材に講演することに
なったのですが、本には載っていないような現地の情報はありませんか?」
「それなら、環境規制は法律でたくさん定められているけれど、
現地の人は守っていないことがあるっていうことかな」
それをきっかけにいろいろな人から、自分が探した資料には載っていない
ような情報をもらえるようになりました。

そうして、内容が充実した発表スライドが完成しました。
講演会当日は50名近くの参加者が集まりました。
緊張はしたものの、これまでの準備や、助けてもらいながらも完成させた
ことが自信となり、発表にしっかり臨めました。

反省点はいろいろありますが、自分が探した資料を見ただけでは
できない発表が出来たと思いました。なぜならば、
日ごろから「挨拶」を通して交わしていた「会話」で得られた生の情報が
たくさん入っていたからです。

私はこれからも「挨拶」をして、人間関係の輪を広げていきます。

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