相手に興味を持つことの大切さを知った
初対面の方と話をして、会話が続かないと思ったことはありませんか?
新人歓迎会のことです。“初対面の人と話すのは苦手だなぁ、どうやって会話を続けよう…”と思いながらも声をかけてみました。
「山田さん、趣味はなんですか?」「休日のゴルフの打ちっぱなしです」
“ゴルフか…自分はやらないし…次の質問して会話を続けなきゃ…”
「お酒は強いほうですか?」「そんなに強くないですよ」
これ以上、会話は続けられない…困りました。立て続けに歓送迎会が8回もありましたが、そのたびにいつもこんな調子でした。
そんな時、話し方教室に通い、「相手のことに関心を持とう」ということを学びました。そういえば、自分は相手に対する興味が薄く、会話を続けることだけを考えていたな。相手に興味を持たないのに会話が続くわけがないと気づきました。
先月、福島から転勤になった佐藤さんの歓迎会の日のことです。これから一緒に働く仲間だし、この機会に仲良くなろうと思い
「はじめまして、和田といいます。今後ともよろしくお願いします」
「佐藤です。よろしくお願いします」
「佐藤さんは福島ですよね。出身も福島ですか?」
「出身は秋田です」
「秋田ですか。秋田はきりたんぽが有名ですね。自分は埼玉の越谷です。『草加せんべい』ってマイナーな名物しかないんですよ」
「でも、秋田はあんまり観光で来る人少ないですよ」
「自分はちょうど、今年の年末年始に青森、秋田あたりに行ってみようと思ってるんですけど、いい店があったら教えてくださいね」
「はい、その時はぜひ」
相手に興味を持って話すことで、自然と会話がつながり、楽しい時間を過ごすことができました。
上手に会話をするには、ネタを増やしたり、論理立てて話すことは大切です。しかし、会話をする相手に興味を持ち、相手のことを知りたい、自分のことを知ってほしいと思う心が一番大切だと感じました。これからも、相手に興味をもって話をしていくことで、知人、友人を
増やしていきます。
日本話し方センターからの一言
講座開始の頃は中々他の受講生とのお話も弾まなかったようですが、次第にコツをつかまれて最後は楽しそうにお話をされている姿が印象に残っています。
ベーシックコースでは、日常会話の目的は「人間関係をよくすること」であることをお伝えし、その目的に沿った会話の進め方などを解説しています。教室に参加している受講生同士の会話も日常会話の訓練に役立っていますよ!