日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

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2021年4月9日自分の体験を話のネタとして集めよう!

日本話し方センターのベーシックコースや2日間集中セミナーでは、最後にこのコースで学んで得たことを全員の前でスピーチしてもらっています。

・人前での話が楽しくなった

・自分の言いたいことが伝わった

・何事にも積極的に取り組もう

などのテーマで、毎回、とても説得力のある素晴らしいスピーチを聞かせてもらっています。



この成果発表スピーチでもっとも聞き応えがある話はどういう話だと思われますか?

それは、自らの体験談です。

この教室で学んだことを日常に取り入れてやってみたら成功した、といった話です。

例えば、先日、ある受講生が次のような話をされました。

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職場で部下に仕事の指示をした後、復唱させると全然違うことを言うことがよくあります。

自分の言いたいことがきちんと伝わっていないということが大きな悩みでした。

話し方教室で、「あいさつの大切さ」と「はじめに何が言いたいかを短い言葉で言う」ということを学び、これだ!と思って早速実践しました。

まず、毎朝、「S君、おはよう!」と、私から明るく大きな声で挨拶することを続けました。

すると、多くの部下との心理的な距離が縮まり、お互いに話がしやすい関係になりました。

そして、指示を出す際には、冒頭に「Tさん、今日は資料を2つ作ってもらいたいんだ」と仕事内容を短く伝えてから具体的な説明をするようにしました。

復唱させると私が意図したとおりの話が返ってきます。

思わず「よっしゃ!」と心の中で叫びました。

私はこれからもこの2つを実践していきます。

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成果発表スピーチでは、この話し方教室を受講して気付いたことだけを話される方もいます。

そうした話も、もちろん聞いていて大変うれしい気持ちになります。

しかし、より説得力のある話となると、やはり体験をもとにした話の方に軍配が上がります。

 

人は自分が経験したことは、他の人に聞いて欲しい、と思うものです。

その分、話したい!という意欲が湧きますので、気持ちよく話すことができます。

一方、そうした前向きの姿勢は聞いている人にも伝わりますので、思わず引き込まれる話になるのです。

 

ところで、ここでいう話のネタとは、スピーチなどの話題にするだけでなく、日常会話などでも話を広げたり、深めたりすることに使えます。

「俺さぁ、もういい歳なのに、弟と会うといつも子供みたいな口げんかしちゃうんだよな~。」

「ああ、そういうのあるよね。この間、中学の同窓会に行ったら、みんな口々に『おまえ、全然変わってないな~』なんて言い合ってたんだよね。人って歳を取っても変わらないところはあるよね。」

「なるほどね~。人の本質は変わらないということかなぁ。」

こんな感じで、相手の感じていることに共感し、それを深掘るような話題を会話の中に入れると話が深まります。

ぜひご自身の体験したことを言葉にまとめて、ストックしてください。

そして、機会を捉えてそれをスピーチにしたり、会話の中に入れて話すようにしてみてください。

 

日本話し方センターの各コースでは自分の体験をわかりやすい話にまとめるトレーニングを行っています。

話のネタを集めるだけでなくそれをどのように活用するのか、具体的にご指導しています。

ぜひ一度無料体験教室にお越しください!
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