2020年2月20日説明責任を果たす
最近、上司と部下との関係について考えることがよくあります。
私は平成の初期に管理職になりました。
その頃は会社組織にもまだ昭和の雰囲気が色濃く残っていて、部下は上司に従うことが常識とされていました。
もちろん、部下が意見を言ったりすることはありましたが、上司が指示したことを実行するのが部下の役目、という認識が一般的でした。
そして、その認識が浸透していたので、コミュニケーションを取る上でも大きな齟齬はありませんでした。
この時代では、上司は主に、自分に与えられた権限を行使することを考えていればよかったように思います。
しかし、バブルがはじける頃から上司・部下の関係に変化が起こり始めました。
上司と部下は役割が違うだけであり、どちらが上でどちらが下というものではない、という考え方です。
そして、今では、上司、部下、という表現も相応しくないという話も見聞きします。
(余談ですが、私もこの考え方には賛成で、できるだけ部下という言葉は使わないでメンバーという表現を使います。)
こうした変化を受けて、上司は自分に与えられた権限を行使することよりも、自分に課された責任を果たすことにより焦点を当てなければならなくなってきています。
しかしながら、昭和の時代を知っている上司の中には、こうした変化に気付いていない人も少なくないように思います。
それが現状の職場のコミュニケーションを難しくしている一因なのかも知れません。
さて、自分に課された責任を果たす中に、説明責任があります。
上司が決めたからそれを実行しろ、というのではなく、
なぜそれをやるのか、それをやるとどういう効果があるのか、他のやり方はないのか、
など、関係者が納得し合意できる説明をする責任があります。
関係者が納得し、当事者意識を持って自ら動くことで、より高い成果を上げることができるはずです。
そして、この説明責任は、今やリーダー(上司ではなくリーダーの方が表現としてはよいですね。)だけでなく、メンバーにも求められるようになってきています。
説明責任を果たす、というのは簡単ではありません。
説明責任を果たすには2つの要素が必要だからです。
一つは論理的に納得できる説明だということです。
論理的とは、聞き手に少なくとも「本当にそうなの?」「それだけなの?」と思われないということです。
こうしたい、ということに対して、そうしたい理由が納得できないと「本当にそうなの?」という反応になります。
また、そうしたいという理由が1つや2つでは足りないと感じると「それだけなの?」という反応になります。
この2つはロジカル・シンキングの基礎的な項目です。
2つ目の要素は、相手が共感できる説明だということです。
人間は感情の動物と言われます。
いくら理屈では納得できても、感情的に共感できなければ説明できたとは言えないでしょう。
なぜならば、その説明では聞いた人は一緒にアクションを起こそうとしないからです。
説明は、組織的なアクションにつなげるために行うものです。
この目的を忘れた説明は、なかなか聞き手の納得・共感は得られないでしょう。
組織のメンバーが説明責任を意識した言動をすれば、その組織は行動を起こしやすくなり、生産性の高い組織と言えるでしょう。
私は平成の初期に管理職になりました。
その頃は会社組織にもまだ昭和の雰囲気が色濃く残っていて、部下は上司に従うことが常識とされていました。
もちろん、部下が意見を言ったりすることはありましたが、上司が指示したことを実行するのが部下の役目、という認識が一般的でした。
そして、その認識が浸透していたので、コミュニケーションを取る上でも大きな齟齬はありませんでした。
この時代では、上司は主に、自分に与えられた権限を行使することを考えていればよかったように思います。
しかし、バブルがはじける頃から上司・部下の関係に変化が起こり始めました。
上司と部下は役割が違うだけであり、どちらが上でどちらが下というものではない、という考え方です。
そして、今では、上司、部下、という表現も相応しくないという話も見聞きします。
(余談ですが、私もこの考え方には賛成で、できるだけ部下という言葉は使わないでメンバーという表現を使います。)
こうした変化を受けて、上司は自分に与えられた権限を行使することよりも、自分に課された責任を果たすことにより焦点を当てなければならなくなってきています。
しかしながら、昭和の時代を知っている上司の中には、こうした変化に気付いていない人も少なくないように思います。
それが現状の職場のコミュニケーションを難しくしている一因なのかも知れません。
さて、自分に課された責任を果たす中に、説明責任があります。
上司が決めたからそれを実行しろ、というのではなく、
なぜそれをやるのか、それをやるとどういう効果があるのか、他のやり方はないのか、
など、関係者が納得し合意できる説明をする責任があります。
関係者が納得し、当事者意識を持って自ら動くことで、より高い成果を上げることができるはずです。
そして、この説明責任は、今やリーダー(上司ではなくリーダーの方が表現としてはよいですね。)だけでなく、メンバーにも求められるようになってきています。
説明責任を果たす、というのは簡単ではありません。
説明責任を果たすには2つの要素が必要だからです。
一つは論理的に納得できる説明だということです。
論理的とは、聞き手に少なくとも「本当にそうなの?」「それだけなの?」と思われないということです。
こうしたい、ということに対して、そうしたい理由が納得できないと「本当にそうなの?」という反応になります。
また、そうしたいという理由が1つや2つでは足りないと感じると「それだけなの?」という反応になります。
この2つはロジカル・シンキングの基礎的な項目です。
2つ目の要素は、相手が共感できる説明だということです。
人間は感情の動物と言われます。
いくら理屈では納得できても、感情的に共感できなければ説明できたとは言えないでしょう。
なぜならば、その説明では聞いた人は一緒にアクションを起こそうとしないからです。
説明は、組織的なアクションにつなげるために行うものです。
この目的を忘れた説明は、なかなか聞き手の納得・共感は得られないでしょう。
組織のメンバーが説明責任を意識した言動をすれば、その組織は行動を起こしやすくなり、生産性の高い組織と言えるでしょう。