2024年11月5日話し方上達のためのトレーニングポイントとは?
1.話し方はトレーニングで改善する
日本話し方センターのベーシックコースには、話に苦手意識を持っている人が大勢受講されています。
- 「それで、何が言いたいのかな?」
- 「う~ん、君の話はよくわからないなぁ」
話す度に上司などからこうした反応をされてしまう。
- 「もうこんな悔しい思いはしたくない!」
- 「何とか伝わる話ができるようになりたい!」
そうした強い思いで受講されている人も少なくありません。
そして、多くの方が自分の話し方に自信が持てるようになって卒業されています。
話し方の上達には、トレーニングが必須です。
何度も人前で話すことで、あがり症を抑えながらわかりやすい話ができるようになります。
しかし、ただ単に何度も話すだけでは改善は限定的です。
私たちの話し方教室では、講師が一人ひとりに合ったアドバイスを行っています。
そのアドバイスを受けてトレーニングを繰り返すので、効果的・効率的に改善できるのです。
今回は、その講師のアドバイスで、特にわかりやすい話をするために重要なことを2つ、お伝えします。
2.言いたいことをハッキリさせる
1つ目は、話す前に言いたいことをハッキリさせることです。
実は、「話がわかりにくい」と言われる人は、話す前に何を伝えたいのか、自分でもハッキリさせずに話し始めていることがとても多いのです。
例えば、あなたが上司だとして、部下からこんな報告をされたらどうでしょうか。
「B商事さんのご注文の品が、仕入れ部門の手配ミスで期日までにお届けできないそうなんです。B商事からは必ずこの日に間に合わせてくれ、と言われてたので、これはまずい、と思ってB商事さんに手配ミスで遅れることを伝えてお詫びしたところ、先方の担当者が激怒されまして。
なので、私から、ご注文の品とは違うけれど同じ機能の別商品なら期日までにお届けできますが、と言ったら、それでいいよ、早く持ってきて、と言われました。その商品は~」
この部下は、起こったことを時系列で話すことだけを意識しています。
私たちの日常では、この時系列に出来事を話す人がとても多いです。
しかし、こうした話し方をされると、聞いている方は
「だから、結局何が言いたいのかな?」
とイライラしながら聞くことになります。
この部下が言いたいことは、
「B商事さんからクレームがありましたが無事に解決しました」
ということです。
言いたいことをハッキリさせて、それを話の冒頭に伝えることで、話は驚くほど伝わりやすくなります。
ぜひ、話す前に自分が何が言いたいのかをハッキリさせてください。
3.不要な話を捨てる
2つ目は、不要な話を捨てることです。
ベーシックコースでは、毎回、受講生が2分間のスピーチを行っています。
コースがスタートして間もない頃、多くの受講生が2分30秒くらいの話をしてしまいます。
30秒オーバーならたいしたことはないのでは、と思われるかも知れません。
しかし、実際に2分を超えるスピーチを聞いているとダラダラした感じがします。
その原因は、言いたいことを伝える上で不要なことを話しているからです。
上の例の「B商事さんからクレームがありましたが無事に解決しました」という話をするのであれば、それに関する話だけをするべきです。
もしこの話の中で次の様なことを言ったとしたら、これらは何れも不要な話です。
- 「B商事の担当の方は普段はとても温厚な方なんですが、責任感が強い方なので、こうしたミスは絶対に許されないんです」
- 「仕入部門って時々こういうミスをするんですよね。前も同じようなことがあったんですが、先方に謝るのはいつも私なので、勘弁して欲しいですよ」
しかし、私たちは往々にして、こうした不要な話をしてしまうので、要注意です。
不要なことを話すと、聞いている人は「話が長いなぁ」と思われるだけでなく「話がわからない」と思われることにもつながります。
どんな場合でも、話は極力短くした方がよいのです。
2分の制限時間があるのなら、話は2分で終わらせなければならないのです。
- 話す前に言いたいことをハッキリさせる
- 話す際は言いたいことを伝えるのに不要なことは捨てる
この2つを意識してトレーニングを行うと、日常のどんな場面でも、相手に伝わる話ができるようになります。
ぜひ実行してみてください!
4.端的に話すトレーニングをしましょう!
ベーシックコースでは、2分間のスピーチを繰り返して行うことで、端的にわかりやすい話ができるようご指導しています。
更に、聞き手に伝わる話し方のポイントを、話し方や話す態度、言葉の使い方、発声の仕方などあらゆる面からアドバイスしています。
その成果は多くの受講生が実感されています。
ぜひ「受講者の声」をご確認の上、ご受講ください!