日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2024年11月11日話し方は話すことで改善できる


1.話が苦手な人の特徴


日本話し方センターでは、ベーシックコースの1回の講座をそのまま見学できる無料体験教室を行っています。

私はほぼ毎回、見学に来られた方にコースの説明やご質問への回答を行っています。

そうした対応をしていて感じることがあります。

それは、見学される方には口数が少ない方が多い、ということです。

もちろん個人差はありますが、見学後の感想を聞いても、言葉数少なく答えたり、ほとんど質問せずに退席されたりします。

同様にベーシックコースの受講生にも、口数が少ない人がいます。

見学者も受講生も、話すことに苦手意識を持っている方たちです。

人は苦手なことはには積極的に慣れないものですから、口数が少なくなるのも当然のことと言えます。

しかし、だからこそ、敢えて話す環境に身を置くことで、話すことへの苦手意識がなくなっていくのです。


2.安心して話せる教室です


私たちの話し方教室は、70年以上渡り、話が苦手な人、人前であがる人のお役に立ってきました。

その一番のポイントは、話すことへのストレスをできるだけ少なくする雰囲気作りにあります。

まず、話が苦手な人が集まっているので、仲間意識が自然とできます。

「自分だけじゃないんだ」という心理的安全性が生まれて、安心して話すことができます。

また、講師も指導員ももと受講生です。

だから、受講されている方々の気持ちがよくわかります。

その上で、できるだけストレスなく話ができて、成功体験が積めるような雰囲気作りに努めています。

受講される方は、初めは緊張していますが、すぐに雰囲気に慣れて、自分から話すようになっていただいています。

 

3.話すことは考えること


そうした私たちの話し方教室で大切にしている言葉の一つに、「話すことは考えること」というものがあります。


私が口数が少ない人について気になるのは、話すことが少ないために、普段生活している中で考えたり感じたりすることがおろそかになっていないだろうか、ということです。


「話すことは考えること」です。


日常の中で体験したり見聞きしたりしたことについて、自分なりに考えて意見を持つ。


また、その体験や見聞したことが何故起こったのかと掘り下げて考える。


もしくは、今体験したことがこんな場合に起こったらどんな結果になっただろう、と想像してみる。


それらを言葉にすることで、話すネタが膨らんでいきます。


また、それをより適切に表現する言葉を探すようになります。


そうすると言葉が自然と出てきますし、ボキャブラリも増えていきます。


 

私たちの話し方教室では、2分間のスピーチを考えてきて、教室で発表してもらっています。

そのスピーチを聞いて講師がアドバイスをします。

「ここの部分をもう少し具体的にしてみましょう」

「その時どう思ったのか、気持ちを言葉にしてみましょう」

そのアドバイスを聞いて受講生は更に考えて、話を練り上げます。

ベーシックコースを受講している3ヶ月間は、話について考える期間です。

その結果、修了する頃には以前に比べてはるかに話すことへの苦手意識がなくなっているのです。


4.とにかく話す


しかしながら、よし、じゃあ明日から感じたり考えたりするようにしよう、と思ってもなかなか実行しにくいものです。


人は考えるだけでは自分を変えることはできません。


具体的に行動することではじめて自分を変えることができます。


従って、話し方教室ではスピーチを用意できなかったとしても、とにかく人前で話をしてもらっています。


そうすることで、話すことに慣れていきますし、怖さも次第に薄らいでいきます。


 

ところで、私は大阪の出身です。


一般的に大阪の人は話し好きで、話が上手い人が多いと思われています。


大阪にも無口な人はいくらでもいますし、物静かで引っ込み思案という人もかなりの割合でいます。


しかし、全体的に大阪の人は『話す』ということに関して、他の地方の人よりも積極的なのは間違いないと思います。


小学生の頃から、人から話しかけられると、話しかけた方はリアクションや意見を求めます。


何も言わないと「何か言ってよ!」と催促されます。


また、面白いこと=ちょっと違った視点での話は周りの人に受けるので、そういうことをいつも考えている人も多いように思います。


このような環境にいるから大阪の人には、話すことに積極的で話が上手い人が多いのだと思っています。


この例が示すように、話すことを求められる環境に自分の身を置くことで、話は自然とできるようになります。


話が苦手な人は、話し方教室のような、話す環境を自ら作り出してください。


自分の意見を話す機会が増えていけば、考える力も自然とついていくでしょう。



5.ベーシックコースで学びませんか?


上でも述べたように、日本話し方センターのベーシックコースでは、スピーチを作って人前で話をする、ということを繰り返し行います。


受講することで、今後どのように話をすればいいのかヒントが得られます。


その効果は多くの受講生が実感されています。


実際に、受講当初は口数が少なく、話すことにも引っ込み思案だった人が、コースに通って毎回話すトレーニングをしていく内に、話すことに慣れていき、自分から積極的に話すようになったり、話が上手くなったりしています。


まず「受講者の声」でその実際をご確認ください!


そして、ぜひベーシックコースをご受講ください!
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