2024年11月8日話ができない原因は『話のネタがない』こと
1.話のネタがないと話せない
- 「朝礼でスピーチ当番回ってくるけど、何を話せばいいか思いつかない・・・」
- 「雑談で気の利いた話をしたいけど、話すことが何もない・・・」
あなたにはこうした悩みはありませんか?
話をしないといけないけれど、話すことが思いつかないと焦ってしまいますよね。
どうにか話すことを見つけても、それが自信を持って話せることでないと、
「こんな話だと聞いている人はつまらないだろうなぁ。バカにされるかなぁ」
などと考えてしまい、その不安を抱えたまま話すと、あがってしまいます。
このように、話ができない原因の一つに「話すネタがない」「話すネタに自信が持てない」ということがあります。
この原因はかなり大きなものですが、意外に多くの人が気付いていないことでもあります。
もしあなたが人前で話すのが苦手なら、話のネタを集めることをはじめてみてください。
話すネタが自分の中にたまっていけば、「何を話そうか・・・」と悩まずに済みます。
また、話す場合でも以前からストックしていて納得できるネタなら、自信を持って話すことができます。
では、話すネタをためるにはどうすればいいのでしょうか。
お勧めは、日常生活の中で身の回りで起こったことや見聞きしたことに気を留めて、それらをネタとしてストックしていくことです。
2.身の回りで起こったことの例
日常生活の中で起こったことと言っても、『大けがをした』とか『高額の取引案件をまとめた』などの大きな話ではありません。
ストックしていくことは、ちょっとした失敗や嬉しかったこと、意外に思ったことなどです。
それらに目を向けて簡単に整理してストックしておくことで、話のネタが増えていきます。
例えば、このようなものです。
「出張先の名古屋でお昼ご飯を食べようと店を探したが中々見つからない。
20分くらい歩いて、やっと一軒のラーメン屋を見つけた。
やれやれ、やっと食べられると思いながら、お店の外にあるメニューを見ていて、ふと支払い方法が気になった。
店員さんに聞いてみると、案の定、『現金のみ』とのことだったので、その店で食べることを諦めた。
私はその時、現金を持っていなかった。
普段、東京でお昼を食べる時は、電子マネーが使えるお店を選んでいた。
なので、私は現金を持って歩く習慣がない。
出張先だから現金しか使えない店があることを前もって予想していれば、現金を持って行くことができたはず。
結局その日は、その後歩いて見つけたコンビニでおにぎりを買って済ませた」
私はこの経験から「先々を予想して行動しよう」という話のネタができました。
3.見聞きしたことの例
また、日常、ネットニュースなどで「へぇ、そういうことがあるんだ」など、珍しく感じたり、いい話だな、と思うようなものに接することもあります。
それらを話のネタにするのもとても効果的です。
例えば、先日ネットで、日本の南にある硫黄島に関する記事を見つけました。
硫黄島はすごい勢いで隆起しているそうです。
戦時中に水深6メートルに沈めた船が、現在は陸に上がっていることが、何とGoogle Earthで確認できます。
この事実から、日本近辺の地殻が活発に変動していることがよくわかります。
私はこの記事を見て「いつ南海トラフ地震が発生してもおかしくない」という話のネタをストックしました。
4.話のネタは色々な場面で活用できる
ところで、こうしてストックしたネタは、スピーチなどの話題だけでなく、日常会話でも話を広げたり深めたりすることに使えます。
「俺さぁ、もういい歳なのに、弟と会うといつも子供みたいな口げんかしちゃうんだよな~」
「ああ、それ、分かる。この間、中学の同窓会に行ったら、みんな口々に『おまえ、全然変わってないな~』なんて言い合ってたんだよね。人って歳を取っても変わらないところはあるよなぁ」
「なるほどね~。人の本質は変わらないということかなぁ」
以前、同窓会に出席してお互いに「おまえ、全然変わってないな~」と言い合ったことが印象に残ったので、その出来事を心に留めておきました。
それが、日常会話の中で相手の感じていることに共感し、それを深掘るような話題として活かせたのです。
ぜひ日常の中で見聞きしたことに目を留めて、言葉にまとめてストックしてください。
普段、私たちは自分が見聞きしたことをほとんどスルーして、記憶に留めません。
しかし、一旦意識して見ると、意外なほど集めることができます。
そして、それらをスピーチにしたり、会話の中に入れて話すことができるのです。
5.ベーシックコースで学びませんか?
日本話し方センターのベーシックコースでは自分の体験をわかりやすい話にまとめるトレーニングを行っています。
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