日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2024年11月30日私たちは優先順位で生きている

1.時間管理マトリックス


長年のベストセラーとなっている「7つの習慣」という本をご存じでしょうか。

学びの多い本で、私は何度も読み返しています。

この本の中に「時間管理のマトリックス』が紹介されています。

私たちの時間の使い方を、「重要度」と「緊急度」の2つの軸で表したものです。


  • 第1領域は、重要かつ緊急なもので、締切のある仕事などです

  • 第2領域は、重要だが緊急ではないもので、自己研さん等がこれに当たります

  • 第3領域は、緊急だが重要ではないもので、重要ではない会議などです

  • 第4領域は、重要でも緊急でもないもので、暇つぶしなどがこれに当たります


著者はこの図について、次のように指摘しています。

「多くの人は第1領域の活動に完全に溺れてしまい、この領域に属する仕事に追われた日々を過ごしている。

一方、第1領域だと勘違いして第3領域に多くの時間を浪費する人もいる。

効果的に人生を営む人は、第2領域に時間を投資することで、第1領域の問題をなくしていくようにしている」

 

2.第2領域は先送りしがち


私はこれを読んで、軽い衝撃のようなものを受けました。

確かに、私たちは普段、緊急かつ重要と思われる第1領域の仕事を優先しています。

そして、第3領域に含まれる重要出ない会議などを、あたかも第1領域に属する仕事と勘違いして行ってしまいがちです。

しかも、そうした勘違いの仕事をすると、「今日は仕事をした」という満足感が得られるので、その間違いに気付きません。

第1領域の仕事を有意義で効率的・効果的なものにするために、そして、第3領域の仕事を第1領域の仕事だと勘違いをしないためには、第2領域の自己研さんや人間関係作りが欠かせないはずです。

 

しかし、私たちはこの第2領域に中々時間を割こうとしません。

それは、第2領域が『緊急ではない』からです。

大事だと思っていてもついつい先延ばしにしてしまう。

それが第2領域に属するものの特徴なのです。

従って、多くの人は、切羽詰まった事情がないと、なかなか第2領域に時間を割こうとしません。


3.話し方教室も第2領域のもの


ところで、多くの人にとって話し方のトレーニングは、緊急ではないが将来の自分に投資する重要な項目という意味で、第2領域に属するものです。

「話が上手くなりたい!」と思ったら、多くの人は話し方に関する本を読むでしょう。

しかし、本を読んだだけで話し方が上達した、という人に私はお目にかかったことがありません。

それは、話し方はスキルだからです。

知識を得れば上手くなるものではなく、専門家のアドバイスを受けてトレーニングすることで初めて身につくものだからです。

従って、話し方を改善したい方は、ぜひ日本話し方センターのベーシックコースなどの話し方教室を受講いただきたいと思います。

しかし、単に話し方教室に参加するだけでは、残念ながら話し方の上達は限定的なものにしかなりません。

講義で学んだことや次回までの課題について自宅で練習したり、日常の中で話の材料を集めたりと、教室以外でも話し方上達に関する行動をしていただく必要があります。

そして、そのためには、日常の中で話し方を練習したり話のネタ集めたりすることの優先順位を上げてもらう必要があるのです。


4.優先順位を上げる


話し方教室に通わなくても、話し方を上達させたいと思っている人もいることでしょう。

手段はともかく、私がお願いしたいことは、話し方のトレーニングをする期間は、優先順位を第1領域並にあげてそのトレーニングに取り組んでいただきたい、ということです。

先に述べたように、第2領域に属するものは、意識して優先順位を上げないとなかなか手をつけにくいものです。

ついつい第1領域のことを優先して行いますし、先に紹介した著者の言葉のように、ともすれば第3領域に属する、重要ではないが緊急なものを、あたかも重要なものととらえて取り組んでいることも多いと思います。

なぜならば、第3領域に属するものは、日常のルーティンのような仕事が多く、これらをこなしていることで『仕事をしている』という実感が得られるからです。

従って、せっかく話し方教室に通っても、重要ではないが緊急と思えることが発生すると、そちらを優先して教室を欠席してしまう、ということが起こりがちなのです。

そもそも話し方に苦手意識があるので、できればやりたくない、という思いが教室が始まってからも拭えないことにも一因があるのでしょう。

しかし、人生を豊かなものにするには、第2領域にできるだけ多くの時間を使う必要があります。

頑張って話し方のスキルを身につければ、人前で話すことにも苦手意識がなくなりますし、自信がつけば話以外のことにも積極的になれます。

つまり、話し方のトレーニングは、『人生を変えることができる財産を自分の中に築くプロセス』ということができます。

ぜひ第2領域に属する話し方のトレーニングをやろう、と決心した人は、他のことに優先して話し方のトレーニングに取り組んでください!


5.優先順位を上げて話し方を学びませんか?


日本話し方センターのベーシックコースは、話し方やコミュニケーションに関する知識を体系的にお伝えし、実習では受講生お一人おひとりの個性に応じたアドバイスを行うことで、人生を変えることができる財産を築いていただけるコースです。

その効果は多くの受講生が実感されています。

その実際の姿をぜひ無料体験教室で実感してください!

そして、ぜひご受講ください!
>横田章剛のブログTOP