2026年3月11日伝わる話は「話す前に考える」が9割! ビジネス・スピーチ・日常会話が劇的に変わる「考える話し方」の極意
「話が苦手で、伝えたいことがうまく伝わらない・・・」
「スピーチやプレゼンで、いつも緊張して頭が真っ白になってしまう・・・」
「ビジネスの場で、自分の意見がなかなか理解してもらえない・・・」
もしあなたがこのような悩みを抱えているなら、その原因は「話し方」そのものにあるのではなく、もしかしたら「話す前の考え方」にあるのかもしれません。
私たちが普段、何気なく行っている「話す」という行為。
しかし、本当に相手に「伝わる」話し方、そして相手の心を「動かす」話し方をするためには、実はその土台に「深く考える」というプロセスが不可欠です。
本記事では、「思考力」がいかに話し方を劇的に変えるか、ということについて解説します。
この記事を読めば、あなたのコミュニケーションは劇的に変化し、自信を持って話せるようになるでしょう。

なぜ「考える力」が話し方を劇的に変えるのか?
まず、なぜ「考える力」が話し方にこれほどまでに大きな影響を与えるのか、その本質に迫ります。
日本一のホワイト企業「未来工業」に学ぶ「常に考える」文化
私が折に触れて思い出す、とても大切にしている言葉があります。
それは「常に考える」という言葉です。
この言葉は、岐阜県に本社を置く「未来工業」という、非常にユニークな企業が掲げる経営理念です。
1965年の創業以来、一度も赤字を出したことがなく、「日本一社員が幸せな会社」「ホワイト企業」として知られています。
未来工業のユニークさは、その働き方にあります。
年間休日140日以上、残業ほぼなし、ノルマなし、ホウレンソウ禁止(※自分で考えて行動するため)、定時で帰る社員を社長が褒めるなど、そのユニークな経営で、多くの企業経営者やビジネスパーソンから注目を集めています。
しかし、彼らが単なる「楽な会社」ではないのは、この「常に考える」という理念が、社員一人ひとりの行動のベースにあるからです。
- 「どうすればもっと効率的に仕事ができるか?」
- 「お客様にとって何が一番喜ばれるか?」
- 「会社がより良くなるためには何が必要か?」
社員それぞれが常に考え、自律的に行動することで、無駄をなくし、新しいアイデアを生み出し、結果として会社の成長と社員の幸福を実現しているのです。
この「常に考える」という姿勢は、実は話し方においても全く同じように、いや、それ以上に重要だと私は考えています。
「思考停止」の状態で話すことは、未来工業の理念とは真逆の行為です。
日本話し方センターの理念「話すことは考えること」の真髄
私たち日本話し方センターにも、未来工業の理念に通じる、とても大切な言葉があります。
それは「話すことは考えること」という言葉です。
私たちは普段、無意識のうちに、あるいは深く考えずに話してしまうことが非常に多いです。 その結果、何が起こるでしょうか?
- 相手に話がうまく伝わらない: 伝えたい要点が不明瞭で、相手は結局何を言いたかったのか理解できません。
- 誤解や勘違いを生む: 意図しない言葉の選び方や表現で、相手に不快感を与えたり、時には恨みを買ってしまうことさえあります。
- 相手の時間を無駄に奪う: ダラダラと要領を得ない話は、聞く側にとって苦痛であり、貴重な時間を奪う行為です。
- 信頼関係を損なう: 毎回のように伝わらない話ばかりしていると、「この人は何を考えているんだろう」「頼りにならない」と評価され、人間関係やビジネスでの信頼を失ってしまいます。
「話すことは考えること」。
この言葉は、話し方の上達において、そして日々のコミュニケーションにおいて、私たちが常に意識すべき真理なのです。
【実践編】「伝わる話し方」を磨く3つの「思考」ステップ
では具体的に、どのように「思考」を話し方へと結びつけていけば良いのでしょうか?
ここでは、私の経験や話し方教室での指導経験に基づき、実践的な3つのポイントをご紹介します。

ポイント1:伝わる「構成力」を高める思考術
先日、私がお手伝いをしている会合に参加した時のことです。
事務局から、用意されている原稿をもとにイベントの告知を1分程度でしてほしい、と依頼されました。
快諾して受け取った原稿を見て、私は思わず「これはそのままでは使えないな」と感じました。
その原稿は、同じことが複数回繰り返されていたり、告知のポイントが3点あるにも関わらず、それが明確に伝わるような構成になっていませんでした。
そこで私は、事務局の了解を得て、その原稿を書き直すことにしました。
①「目的」と「ターゲット」を明確にする:
・「告知の目的は何か?(参加者を募ること)」
・ 「誰に伝えたいのか?(会合の参加者)」
・「彼らに何を伝え、どう行動してほしいのか?(イベントへの興味喚起と申し込み)」
②「伝えたいポイント」を整理する:
・告知の3つのポイントを洗い出し、それぞれが際立つように配置。
・言葉の重複を極力なくし、簡潔で分かりやすい表現に修正。
③「話し方」まで想定して構成する:
・「この言葉の間に間を入れよう」
・「ここは少しゆっくりと、高めの声で話そう」
・「重要なポイントは強調して、聞き手の注意を惹きつけよう」
このように、原稿の内容だけでなく、「どう話せば、聞き手に最も効果的に伝わるか」という視点まで深く考え、何度か声に出して練習しました。
そして告知の本番。
自分が「これなら伝わる!」と思える原稿に直したことで、気持ちを乗せて自信を持って話すことができました。
終了後、ある参加者の方から、
「とてもわかりやすい告知でしたね。他の人のとは全然違う。さすが、話し方のプロですね!」
とお褒めの言葉をいただきました。
この体験談が示すように、たった1分の短い告知、読み上げ原稿でさえも、事前に
「この内容で本当に伝わるか?」
「どういう風に読めば最も効果的か?」
と考えることで、その伝わり方は劇的に変わるのです。
これは、スピーチやプレゼンテーション、ビジネスにおける報告など、あらゆる話し方の場面に応用できる「構成力」を高める思考術です。
ステップ2:尽きない「話のネタ」を生み出す思考術
「話のネタがなくて、何を話せばいいか分からない・・・」
話し方教室の受講生からも、よく聞かれる悩みです。
例えば、私たちの2日間集中コースでは、受講生に2分間のスピーチをその場で作成し、練習して発表するトレーニングがあります。
テーマは「失敗談」「嬉しかった体験談」「この研修で学んで得たこと」の3つです。
しかし、受講生の中には、これらのテーマに合うスピーチ原稿がなかなか作れない方がいらっしゃいます。
話を聞いてみると、「なかなかテーマに合う話のネタが思いつかない」とのこと。
スピーチのネタは、特別な出来事の中にだけあるわけではありません。
実は、私たちの日常のちょっとした出来事の中にこそ、宝の山のように隠されているのです。
忘れ物をしてしまった、ちょっとした勘違いをした、誰かに感謝された、誰かに感謝した、新しい発見があった。
私たちは日常生活の中で、ほぼ毎日、何かしらの出来事を体験しています。
しかし、そのほとんどを記憶に留めず、通り過ぎてしまっているのが現状です。
ここで「思考力」の出番です。
日常の出来事に意識的に目を向けた上で、
- 「自分はどうして忘れ物をしてしまったんだろう?(原因分析)」
- 「どうして新幹線の座席は3列と2列になっているんだろう?(疑問を持つ)」
- 「あの時、なぜあの人はあんな言葉をかけたんだろう?(他者への想像力)」
- 「この出来事から、自分は何を学べるだろう?(教訓の抽出)」
このように「なぜ?」「どうして?」と疑問に思ったり、その出来事について深く考えたりすることで、単なる出来事が「話のネタ」へと昇華されていきます。
ネタが思いつかないのではなく、ネタに気づけていないだけなのです。
日常の出来事を「思考」のフィルターにかけることで、話のネタは着実に自分の中にストックされていきます。
この思考の習慣化こそが、「話のネタがない」という悩みを解消する鍵となります。
ステップ3:聞き手を惹きつける「感情を動かす」思考術
話のネタが見つかり、スピーチ原稿が書けたとしても、そこには「事実」しか書かれていない、というケースも散見されます。
先日、2日間集中コースの受講生が作成したスピーチ原稿は、要約すると次のような内容でした。
- 自分のスキルアップのために、ある国家資格を取ることに決めた。
- テレビや遊びを控えて、毎日継続的に勉強した。
- その甲斐あって無事に資格を取ることができた。
これは紛れもない事実ですが、正直なところ、聞き手にはあまり面白くなく、印象に残りづらい話です。
途中で聞いてもらえなくなってしまう可能性も高いでしょう。
では、どうすれば聞き手を惹きつけ、感情を動かす話になるのでしょうか?
ここでも「思考」が重要な役割を果たします。
次のような要素について「考える」ことで、話に血が通い、奥行きが生まれます。
- スキルアップしようと考えた「きっかけ」や「背景」: なぜその資格を取ろうと思ったのか?どんな問題意識があったのか?
- 毎日の勉強をしていた時の「思い」や「感情」: どんな気持ちで勉強に励んだのか?喜び、苦しさ、葛藤は?
- 「もうやめよう」と思ったが結局やめずに続けた「理由」: 挫折しそうになった時、何が自分を支えたのか?
- 合格できた時の「気持ち」や「感動」: どんな感情が込み上げたのか?誰に感謝したか?
- これからの資格の「活かし方」や「展望」: 資格取得を通じて、どんな未来を描いているのか?
これら「事実の裏にある感情や思考」を話に加えることで、聞き手は単なる情報としてではなく、話し手の人間性や努力、そしてその背景にあるストーリーに共感し、感情を動かされます。
人は、物事や話を理解する時に必ず感情が動きます。
聞き手の感情を動かすには、事実の羅列だけでは不十分です。
自分の考えや気持ち、そしてそれを形成するに至った背景を言語化し、ストーリーとして語る「思考力」が必要なのです。

ビジネスシーンで差をつける!「思考する」コミュニケーション術
「考える話し方」は、スピーチや日常会話だけでなく、ビジネスにおけるあらゆるコミュニケーションで絶大な効果を発揮します。
「報連相」は「事実+考察」で信頼を築く
ビジネスの基本である「報告・連絡・相談(報連相)」。
これを単なる事実の伝達で終わらせていませんか?
例えば、次のような報告があったとします。
「R社に納品する商品が今日、P社から届きました」
これは事実の報告としては正しいですが、上司や同僚の心には何も響かないでしょう。
しかし、ここに少し「思考」を加えるだけで、全く違った印象を与えることができます。
「R社に納品する商品、予定より1日早く届きました。 P社はいつも対応が早いので安心できますね。 これなら1日早くR社に納品できますし、我が社への信頼もさらに高まると思います」
この報告を聞いた上司は、どう感じるでしょうか?
- 「あなたは単に事実を報告するだけでなく、仕事全体をよく把握しているな」
- 「取引先であるP社の特性も理解し、状況を的確に分析している」
- 「R社への影響まで考え、ビジネス全体を見据えている」
このように、単なる事実の報告に「自分の意見」や「考察」、「相手への配慮」といった「一歩踏み込んだ思考」を加えることで、あなたの仕事への姿勢や能力が伝わり、上司からの信頼を勝ち取ることができるのです。
これは、ロジカルコミュニケーションの基本であり、ビジネスパーソンとしてのあなたの価値を大きく高めます。
会議での発言、商談での提案…あらゆる場面で思考力を活かす
「考える話し方」は、報連相に留まりません。
- 会議での意見表明: 自分の意見の根拠を論理的に説明し、反対意見にも対応できる「思考力」が、議論を深め、建設的な結論へと導きます。
- 商談での提案: 顧客の課題を深く理解し、自社の商品やサービスがどのようにその課題を解決できるか、具体的なメリットを「思考」して伝えることで、顧客の心を動かすことができます。
- 部下への指示: 指示の背景や目的を明確に伝え、相手が自律的に動けるように「思考」を促すことで、チーム全体のパフォーマンス向上に繋がります。
ビジネスのあらゆる場面で、「常に考える」「深く考える」という姿勢は、あなたのコミュニケーションをより戦略的で、より効果的なものへと変えていくでしょう。
あなたの話し方も劇的に変わる!「考える話し方」は日本話し方センターで身につく
「伝わる話し方」の土台が「思考力」にあることを、ここまでお話ししてきました。
しかし、「頭では分かったけど、実際にどうすれば良いのか分からない」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
日本話し方センターでは、まさにこの「考える力」を養い、それを「伝わる話し方」へと結びつけるための具体的なトレーニングを提供しています。
私たちのベーシックコースや2日間集中コースでは、単に「声の出し方」や「滑舌」といった表面的な話し方の技術だけでなく、聞き手に共感してもらえる話ができるようになるために、話の内容(コンテンツ)そのものに対するアドバイスに力を入れています。
- 「あなたの伝えたいことは何ですか?」
- 「なぜそう考えるのですか?」
- 「聞き手は、あなたの話を聞いてどう感じると思いますか?」
このような問いかけを通じて、受講生の皆さんが普段意識していなかった「考えていること」や「思っていること」を深く掘り下げ、それを的確に言語化できるようご指導しています。
日常の出来事を話のネタに変える思考術、事実の羅列ではない感情を動かすストーリーテリング、そしてビジネスで信頼を勝ち取るための論理的思考に基づいた話し方。
これらすべてを、実践的なワークとフィードバックを通じて身につけることができます。
「話し方が変われば、人生が変わる」
これは決して大げさな言葉ではありません。
「考える話し方」を身につけることで、あなたは自信を持って自分の意見を伝えられるようになり、人間関係が豊かになり、ビジネスでの評価も飛躍的に向上するでしょう。
ぜひ一度、日本話し方センターの「受講者の声」をご覧いただき、多くの受講生がどのように変化を遂げたのか、そのリアルな体験を読んでみてください。
そして、あなたも「考える話し方」を身につけ、新しい自分に出会う一歩を踏み出してみませんか?
私たちは、あなたの「伝えたい」という思いを、最大限にサポートさせていただきます。
ご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。