日本話し方センター社長・横田章剛のブログ

2026年4月21日オンライン会議を盛り上げる! その秘訣と実践テクニック

 

「オンライン会議、いつも同じ人ばかり話してる・・・」


 「発言しにくい空気で、結局何も決まらない・・・」


「参加者の集中力が続かず、生産性が上がらない・・・」


もし、あなたがこのような悩みを抱えているなら、ぜひこの記事をお読みください。


話し方教室を経営し、30年以上にわたり数えきれないほどの会議を主催・司会進行してきた私が、オンライン会議特有の課題を乗り越え、「活発な会議」を実現するための秘訣をお伝えします。


近年、ビジネスシーンにおいてオンライン会議はもはや日常の一部となりました。


場所や時間の制約を超え、効率的なコミュニケーションを可能にする一方で、「話しにくい」「議論に集中できない」「一体感が得られない」といった新たな課題も浮上しています。


私自身も、参加者としてオンライン会議に臨む際、「もっと活発な議論がしたいのに、なぜか話しにくい」「画面越しの相手に、どう気持ちを伝えたらいいのか分からない」と悩むことが少なくありませんでした。


実は、これらのオンライン会議特有の課題の多くは、「会議の雰囲気」がうまく作れていないことに起因しています。


リアルな会議では、参加者の表情、視線、身振り手振り、そして場の空気といった非言語情報が自然と共有され、それが「雰囲気」を醸成します。


しかし、オンラインでは、パソコンの画面という限られた空間しか共有できないため、この「雰囲気作り」が極めて困難になるのです。


結果として、お互いの感情が伝わりにくく、発言へのハードルが高まり、集中力の維持も難しくなります。


しかし、ご安心ください。


オンライン会議の「話しにくい」雰囲気を打破し、参加者全員が積極的に発言し、生産性の高い議論を実現するための具体的な方法があります。


それは、「会議の雰囲気作り」を意識的に、そして戦略的に行うことです。





1.なぜオンライン会議は「話しにくい」「集中できない」のか?


まずは、オンライン会議で「話しにくい」「集中できない」と感じる根本的な理由を深く掘り下げてみましょう。


この原因を理解することが、効果的な対策を講じる第一歩となります。


 

① 非言語情報が圧倒的に少ない


 
表情や視線が見えにくい/伝わりにくい

リアルでは、相手の微妙な表情の変化や視線の動きから、興味の度合いや理解度、感情を読み取ることができます。

しかし、オンラインでは画面越しのため、表情が硬く見えたり、視線がどこを向いているか分かりにくかったりします。

特に、複数人が参加している場合、発言者は誰が自分に注目しているのか判断しづらいものです。
 
うなずきや相槌が伝わりにくい

話し手にとって、聞き手の「うなずき」や「相槌」は、自分の話が理解されているか、受け入れられているかを確認する重要なサインです。

オンラインでは、反応がタイムラグで届いたり、画面の切り替わりで見えなかったりするため、話し手は不安を感じやすくなります。
 
場の空気が読みにくい

リアル会議では、参加者全体の雰囲気から「今、発言しても大丈夫か」「この話題は深掘りすべきか」といった場の空気を察することができます。

オンラインでは、こうした微妙な空気感が伝わりにくく、発言のタイミングを逃したり、遠慮がちになったりする原因となります。
 

② 参加者の「参加意識」が希薄になりがち


 
「見ているだけ」になりやすい

リアル会議では、物理的に同じ空間にいるため、自然と「参加者」としての意識が高まります。

しかし、オンラインでは、自宅やオフィスの一角で「モニターを見ているだけ」という感覚になりやすく、受動的な姿勢に陥りがちです。
 
マルチタスクの誘惑

パソコンの画面一つで会議に参加しているため、メールチェックや他の作業など、マルチタスクの誘惑に晒されやすくなります。

これが集中力の低下を招き、議論への積極的な参加を阻害します。
 

③ 「心理的安全性」の欠如


 
発言への不安感

上記の非言語情報の不足や参加意識の希薄化が重なると、「自分の発言がどう受け止められるか分からない」「的外れなことを言ってしまわないか」といった不安感が募りやすくなります。

これが「心理的安全性」の低下を招き、結果として発言の抑制に繋がります。

Googleの研究でも、チームの生産性を高める上で「心理的安全性」が最も重要であるとされています。

これらの複合的な要因が、オンライン会議特有の「話しにくさ」や「集中力の維持の難しさ」を生み出しているのです。


しかし、これらの課題は、意識的な「雰囲気作り」によって必ず克服できます。


 

2.参加者全員が主役!オンライン会議を活性化させる「雰囲気作り」3つのステップ


ここからは、オンライン会議の雰囲気を劇的に改善し、生産性を高めるための具体的な実践テクニックを、私の経験に基づきご紹介します。


 

ステップ1:全員が「雰囲気作り」を意識する


オンライン会議の成功は、主催者やファシリテーターだけの手腕にかかっているわけではありません。


参加者全員が「この会議を良いものにしよう」という意識を持つことが、何よりも重要です。


特に、オンラインで発言しにくい理由の一つに、聞き手の反応の薄さが挙げられます。


・「話しているのに、誰も頷いてくれない…」

・「表情が見えないから、ちゃんと聞いてもらえてるか不安…」

・「反応がないと、自分の話が的外れなのかと心配になる…」
 

このような経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。


聞き手が無表情で、反応が薄いと、話し手は「自分の話が伝わっているのだろうか」「誰も興味がないのかな」と不安になり、話す意欲を失ってしまいます。


これを解決する最も効果的な方法は、会議の冒頭で「雰囲気作りのルール」を共有することです。


 

【実践テクニック:会議冒頭での呼びかけ例】



「皆さん、本日はお集まりいただきありがとうございます。オンライン会議は対面とは異なり、お互いの表情や反応が見えにくい部分があります。そこで、会議をより活発にするために、一つお願いがあります。発言者が話している間は、ぜひ画面越しでも構いませんので、頷いたり、笑顔を見せたり、軽く身振り手振りで反応を示していただけると、発言者は非常に話しやすくなります。また、質問や共感があれば、チャット機能も積極的に活用しましょう。お互いに協力して、最高の会議を作り上げていきましょう!」


このような具体的な呼びかけをすることで、参加者全員が「自分も会議の雰囲気を作る一員なのだ」という意識を持つことができます。


 

【さらに効果を高めるための聞き手の工夫】



・意識的なアイコンタクト: カメラのレンズを見るように意識し、画面越しの相手と「目線を合わせる」努力をしましょう。

・積極的なリアクション: 頷きだけでなく、眉を上げたり、口角を上げたり、時には「なるほど」と声に出したりする(ミュートを解除して一瞬)など、オーバーなくらいの反応を心がけましょう。

・チャット機能の活用: 「共感します!」「〇〇について質問です」など、チャットで積極的にコメントを入れることで、話し手はリアルタイムで反応を感じ取ることができます。

・リアクション機能の活用: Zoomなどのツールにある「拍手」「いいね」などのリアクション機能も、有効活用しましょう。
 

聞き手の積極的な反応は、話し手に安心感を与え、「心理的安全性」を高めます。


これにより、発言へのハードルが下がり、活発な議論へと繋がるのです。



ステップ2:発言者は「テンション高め」に話す


ステップ1で、聞き手に反応をお願いしても、発言者がぼそぼそと話したり、暗い表情で話したりすると、会議の雰囲気は一気に沈んでしまいます。


オンライン会議では、発言者も「雰囲気作り」の責任者です。


オンラインで話す場合、ディスプレイが目の前にあるため、つい「近くの人に話すような」静かな話し方になりがちです。


しかし、この話し方では、活気が生まれず、発言にも説得力が伴いません。


 

【オンライン会議における「声のエネルギー」の重要性】



私たちは、対面で話すときは、相手との距離感に合わせて声のボリュームやトーンを無意識に調整しています。


しかし、オンラインでは、物理的な距離はゼロでも、画面という隔たりがあるため、対面と同じ感覚で話すと、相手には「元気がない」「自信がなさそう」と伝わってしまうことがあります。


人気YouTuberが、例外なくテンションを上げて話しているのは、まさにこのためです。


パソコンの画面という限られた空間しか共有していない場合は、対面で話をするよりも1.5倍~2倍大げさに話すことで、初めて相手に「伝わる」のです。


 

【実践テクニック:テンションを高める話し方】



・声のボリュームを意識的に上げる: いつもより少しだけ、大きめの声で話すことを意識しましょう。

・声のトーンを高くする: 低い声は自信がない印象を与えがちです。少しだけ高めのトーンで、明るく話すように心がけましょう。

・抑揚をつける: 一本調子な話し方は単調で、聞き手の集中力を奪います。重要なポイントはゆっくりと、強調したい部分は少し速く、声の大小や高低に変化をつけて話しましょう。

・話すスピードに緩急をつける: 全体を早口にするのではなく、要所でゆっくり話すことで、聞き手に考える時間を与え、理解を深めることができます。
 

「自分しかいない部屋でテンションを上げて話すのは何だか恥ずかしいし、難しい」と感じる方もいるかもしれません。


しかし、これは「慣れ」の問題です。


意識してやり続けていれば、次第に自然にできるようになります。


ぜひ習慣になるまでチャレンジしてください。


 

ステップ3:明るい表情で「気持ちを乗せて」話す


会議などのコミュニケーションの場では、人の感情が伝わることが非常に重要です。


リアルであれば、発言者の表情や身振り手振りから、話し手の感情や熱意がストレートに伝わります。


しかし、オンラインではそれがほとんど伝わりません。


特に、画面越しでは、表情筋の動きが小さく見えたり、照明の加減で暗く見えたりすることがあります。


 

【「言葉は意味、音調は気持ち」の原則】


言葉そのものは、情報や意味を伝えます。


しかし、その言葉にどのような感情が込められているのか、話し手の熱意や本気度は、声の「音調(イントネーション、トーン、スピード)」と「表情」によって伝わります。


オンライン会議では、この「音調」と「表情」を意識的に使いこなすことが、感情を伝えるカギとなります。


 

【実践テクニック:感情を伝える話し方】


・明るい表情を意識する: カメラの向こうにいる相手を想像し、笑顔を意識して話しましょう。口角を少し上げるだけでも、印象は大きく変わります。

・目元で感情を表現する: 笑顔だけでなく、驚き、共感、真剣さなど、目元で感情を表現する練習をしましょう。

・声に気持ちを乗せる: 「この内容は絶対に伝えたい!」という強い気持ちを、声に乗せて表現しましょう。声のトーンを上げたり、語尾に力を込めたりすることで、熱意が伝わります。

・ジェスチャーを積極的に使う: リアルよりも大げさなくらいのジェスチャーは、画面越しでも感情やメッセージを伝えるのに非常に有効です。手を広げて強調したり、指でポイントを示したりするなど、動きを加えてみましょう。
 

これらの工夫は、あなたの発言に迫力と説得力を与え、聞き手の心に深く響かせることができます。



 

3.さらに効果を高める!オンライン会議「雰囲気作り」の追加テクニック


上記の3つのステップに加え、さらにオンライン会議の雰囲気と生産性を向上させるための実践的なテクニックをいくつかご紹介します。


 

① オープニングでアイスブレイクを導入する


会議の冒頭で、参加者の緊張をほぐし、心理的安全性を作り出すために、簡単なアイスブレイク(例:最近あった良いこと、週末の過ごし方、一言自己紹介など)を取り入れましょう。

これにより、発言へのハードルが下がり、本題に入りやすくなります。

 

②ファシリテーターが積極的に参加を促す


会議の進行役(ファシリテーター)は、「誰か意見はありますか?」と漠然と問いかけるのではなく、「〇〇さん、この点についてどう思いますか?」「△△さんの専門分野ですが、何か補足はありますか?」のように、個人を名指しして発言を促すことで、意見を引き出しやすくなります。

発言が少ない参加者には、「何か気になることはありますか?」と優しく問いかけるなど、発言しやすい雰囲気を作りましょう。

 

③ オンラインツールの機能を最大限に活用する


チャット機能

質問やコメント、意見の補足など、リアルタイムでのコミュニケーションを促します。発言しにくい人でも、チャットなら意見を出しやすい場合があります。

リアクション機能

拍手、いいね、挙手などのリアクション機能は、非言語的なフィードバックを瞬時に伝えるのに役立ちます。

ホワイトボード/画面共有

議論の内容を視覚的に共有することで、理解を深め、認識のズレを防ぎます。共同で書き込むことで、参加意識も高まります。

ブレイクアウトルーム

少人数でのグループワークは、大人数では発言しにくい人も意見を出しやすくなります。
 

④ 会議の目的とゴールを明確にする


会議の冒頭で、「今日の会議の目的は〇〇です。最終的に△△を決定することをゴールとします」と明確に伝えることで、参加者は何を議論すべきか、何に集中すべきかが分かり、会議へのモチベーションが高まります。
 

⑤ 適度な休憩を挟む


オンライン会議は集中力を持続するのが難しいものです。1時間以上の会議の場合、途中で5~10分程度の短い休憩を挟むことで、集中力をリフレッシュさせ、後半の議論を活性化させることができます。
 

4.まとめ:オンライン会議は「雰囲気作り」で劇的に変わる


オンライン会議は、単なる「情報伝達の場」ではありません。


参加者全員が主体的に関わり、活発な議論を通じて新たな価値を生み出す「共創の場」として機能させることが、現代ビジネスにおいて不可欠です。


そして、その鍵を握るのが、今回お伝えした「会議の雰囲気作り」です。


・参加者全員が雰囲気作りの意識を持つこと。

・発言者がテンション高めに、エネルギッシュに話すこと。

・明るい表情で、声に気持ちを乗せて話すこと。

これらの実践テクニックは、一見すると些細なことのように思えるかもしれません。


しかし、一つ一つを意識し、継続することで、あなたのオンライン会議は劇的に変化し、参加者の発言が活発になり、生産性が飛躍的に向上するでしょう。


オンライン会議を「仕方なく参加するもの」から「積極的に貢献したい場」へと変えるために、今日からぜひ実践してみてください。


 

5.あなたの「話し方」で、会議も人間関係も劇的に変える!


今回ご紹介したオンライン会議の雰囲気作りは、話し方やコミュニケーションの基本の上に成り立っています。


「もっと自信を持って発言したい」

「相手に気持ちを正確に伝えたい」

「人前で話すのが苦手…」
 

もし、あなたがこのような悩みを抱えているなら、ぜひ一度、私たちの話し方教室の門を叩いてみてください。


日本話し方センターのベーシックコース2日間集中コースでは、今回ご紹介したようなリアル、オンライン双方に共通する話し方やコミュニケーションの取り方が、体系的に、そして実践的に学べます。


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