2024年9月9日あがり症克服:大きな声で話そう
1.あがり症克服のきっかけ
日本話し方センターの話し方教室を受講する人の大きな悩みは、
「あがり症で、人前で話すと頭が真っ白になる」
ということです。
そして、受講した人のほとんどは、教室を修了する時には、あがり症を克服して、
「以前よりも緊張せずに話せるようになった」
「人前で話すことを楽しいと感じるようになった」
などというお声をいただきす。
あなたもあがり症でお悩みなら、ぜひその克服のために、私たちの話し方教室を受講してください。
ところで、あがり症を克服するきっかけは人それぞれです。
- 聞き手の顔を見て話せるようなり、以前より落ち着いていることが自覚できた
- 講師から良くなった点を教えてもらって自信がついてきた
- 何度も人前で話しているうちに、その状況に慣れてきた
そして、そのきっかけの一つとして、
「大きな声で話せるようになった」
ということがあります。
2.なぜ大きな声があがり症克服になるのか
では、なぜ大きな声で話すことが、あがり症の克服につながるのでしょうか。
大勢の前でスピーチをする際、話している人は、聞いている人が自分をじっと見ていることに恐怖を感じます。
スピーチが苦手で気後れしている人は、この聞いている人の目に無言の圧力を感じてしまいます。
そして、その圧力に負けてあがってしまうのです。
この圧力に負けないためには、話している人も自ら圧力を発して、聞いている人の圧力をはね返さねばなりません。
そのために効果があるのが『大きな声で話す』ということです。
大きな声で話すと、話している人には勇気が湧き、少しだけ自分に自信が持てます。
そして、思い切って話してみよう、という気持ちになれるのです。
3.気持ちを切り替えて大きな声を出す
無料体験でベーシックコースを見学された方は、
「受講生の皆さん、声がとても大きいですね」
という感想をよく仰います。
しかし、そんな受講生も、講座がスタートした当初は声が小さい人が大半です。
話し方教室を受講するうちに、段々と大きな声が出せるようになります。
声が大きくなる要因は主に2つあります。
1つ目は、気持ちを切り替えたことです。
ベーシックコースでは、受講生が毎回、教室の前に立って2分間のスピーチを行います。
そのスピーチを今までと同じ気持ち、同じ話し方でやっても、あがり症は治りません。
気持ちを変え、話し方を変えねばならないのです。
話し方を変えるには、まず気持ちを変えねばなりません。
「『恥ずかしい』なんて言っていられない」。
多くの受講生がそういう気持ちで、覚悟を決めて教室の前に出てスピーチをしています。
まさに、自分の殻を破ろうとしているのです。
そして、自分の殻を破る方法として、大きな声を出す、ということは一番実行しやすいのです。
このように気持ちを切り替えることで、以前よりも大きな声を出すことができるのです。
4.あがり症を改善して大きな声を出す
2つ目の要因は、少しだけあがりを抑えることができたことです。
講座が始まって間もない頃は、受講生のほとんどは人前で話す際にあがっています。
あがっていると、無意識にのどを締め付けてしまっているので、大きな声が出しにくいのです。
大きな声、よく通る声を出すためには、あくびをした時のようにのどの奥を広げないといけません。
そのためには、のどや上半身をできるだけ緩める必要があります。
話し方教室では、実習で行うスピーチは自宅で30回以上声に出して練習してきてください、とお願いしています。
この事前準備を素直に実行した受講生は、教室の前に立ってスピーチをしても以前よりはあがらなっています。
その結果、のどを不必要に締め付けることがなく、大きな声を出しやすくなるのです。
そして、大きな声を出せていることが自覚できると、更にあがりを抑えることができます。
このような好循環が生まれるのです。
5.意識することが大事
ところで、先日無料体験教室に来られたHさんは声が小さいことが悩みだということでした。
そこで、体験終了後、少しレクチャーをしました。
Hさんに少し離れたところに立ってもらい、私に向かって大きな声で「こんばんは!」と言ってもらいました。
Hさんが仰るとおり、最初はこもった感じの小さな声でした。
そこで私は何度も「もっと大きな声で」とお願いしました。
すると、何回かやっているうちに大きな声になってきました。
私が望むくらいの大きな声が出るようになってから、その様子をビデオに撮ってHさんに見てもらったところ、
「最後の方は自分では怒鳴ってしまって、とても不自然に感じましたが、ビデオで見ると全然怒鳴っている感じがしないですね」
と仰いました。
Hさんも無料体験という、いつもとは異なる場で少し気持ちを切り替えて大きな声を出してくれたのです。
それによって、ご自身でも意外なくらい大きな声が出せたのです。
何事も実践してみることが大事です。
大きな声を出したい方は、カラオケボックスなどで、のどの締まりを緩めて、思い切って怒鳴るくらい大きな声を出してみてください。
6.ベーシックコースでは発声のトレーニングもできます!
日本話し方センターのベーシックコースでは、話し方に関するあらゆることを講義し、トレーニングで身につけていただいています。
上で述べた大きな声を出すことや、要領よく話すこと、音調豊かに話すことなど、お一人おひとりに応じたご指導をしています。
ぜひご受講ください!