私は人前で話をするときに、話す内容や順番をその場で考えながら
進めていました。
そのために、伝えなければならないことを言い忘れたり、
話題が脱線してしまい、元の話とは全く違う話題になったりすることが
多々ありました。

気心の知れた仲間同士の雑談では、大きな問題に発展することは
なかったのですが、仕事でお客様を前にして話をするとなると、
伝え忘れは大きな問題に発展することもあります。
話の時間が長くなってしまうと、重要な話が出来ないまま
打ち合わせの時間が終わってしまいます。
実際に話した内容を後になって訂正したり、重要事項を後から
追加で連絡するとなると、個人の問題だけでなく、
会社の信用にも大きく関わってきます。

また、毎回その場で話題を考えて話をしていたため、
途中で内容を修正しようとしたことで、話全体が頭の中から
飛んでしまい、真っ白になったり、
同じ話を何度もしたことがありました。
話題を探りながら、様子を伺いながらの会話になるため、
自信をもって話ができません。

教室で「話をする前の準備が大切」ということを学びました。
伝えたいことを考え、話題を選び、伝える方法を考え、言葉を選び、
話を自分の言葉にする。改めて考えてみれば、
当たり前と思えることも、実際には全くできていませんでした。

毎回の実習を通して、事前に話を組み立て、みんなの前で発表する。
問題個所の指摘を受けることで、伝えたい情報はそのままで、
話が簡潔なものに変わることを実感することができました。
日々の仕事の中で実践すると、伝えなければならない話と、
雑談とを切り分けられるようにもなりました。
言葉を削って減らしたはずなのに、会話が円滑に進むようになり、
かえって会話をしている時間が増えたように感じています。

今まで長い間してきた自分の話し方の癖を、突然ガラッと変えることは、
違和感もあってなかなか難しいものです。
しかし、日々の生活の中で大いに活用して、お客様との会話や、
社内のコミュニケーションに役立てていきます。