私が教室に来たのは、部下の結婚式で「乾杯」の発声を頼まれたのがきっかけでした。
内心ではイヤでイヤで仕方がなかったのですが、立場上断ることもできずに引き受けました。
もちろん私自身は「うまくやりたい」という思いはありましたが、何より部下の晴れ舞台で「上司が乾杯の一つも出来ずに恥をかかせるわけにはいかない」という思いのほうが強くありました。

私は子どもの頃から人の前で話すことが苦手で、いろいろと理由をつけては出来る限り発言の機会を避けてきました。
ですから、経験も自信もないので、人の前に出ると、声も震え、頭も真っ白になってしまい、まとまりのない話になり途中で止めてしまったこともありました。

この教室で私自身特に次の3つを実践することが大切だと痛感しました。
1、言いたいことを事前にしっかりまとめること
2、何度も声にだして練習すること
3、ゆっくりと自信を持ってお腹から声をだすこと

この教室に入って2ヵ月目の中ごろ、いよいよ部下の結婚式の日が来ました。
教室の実習でクラスメイトの協力をもらいながら、2度、3度と練習を繰り返していましたので、当日はほとんどあがることもなく、多少つまりはしましたが、無事に責任を果たすことができました。

たかだか1分ほどのことでしたが、私にとっては大きな自信となりました。
次に頼まれることがあれば、今度は快く引き受けることが出来ると思います。

仕事の上でも、私自身一つ上の立場になろうとすると、何十人、何百人の人の前で話をする機会が増えてきます。
これからは逃げるのではなく、上を目指して努力していきます。